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Vol.694 「東西寄席〜江戸と上方の違いを探る〜」に行ってきました
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はまぎんホールヴィアマーレ(横浜市桜木町)で開催された「東西寄席〜江戸と上方の違いを探る〜」(神奈川県厚生福利振興会主催)に行ってきました。江戸(関東)と上方(関西)でそれぞれの発展を遂げてきた落語の見どころや違いを寄席と若手落語家のクロストークで解説してくれるという教養講座で、江戸落語界からは三笑亭夢太朗さんと柳家喬之助さん、上方落語界からは笑福亭鶴光さんと笑福亭喬若さんの四人が出演してくれました。鶴光さんといえば年代によってはラジオの深夜番組「オールナイトニッポン」を連想される方も少なくないのでは?鶴光さんの第一声と共に「ワンバンコ!」「エエかーエエのんかー」のフレーズがよみがえりました。懐かしい!(聴いてなかった方は何のことだか分かりませんね、すみません)
さて、クロストークでは若手の喬之助さんと喬若さんが江戸落語と上方落語の違いを聞かせてくれました。ご存知かもしれませんが、
・上方には前座、二つ目※1、真打※2の階級がない
※1 ダルマに二つの目を入れられるくらい芸が開眼したという意味
※2 室内照明の蝋燭の芯を打つ(消す)のはトリを務める落語家が演じ終わってから=芯を打てる
・扇子と手拭の小道具の他に上方では見台(前に置く小型の机)、小拍子(見台を打ち鳴らして場面転換や時間経過を表現する)、膝隠を用いる
・逆に湯呑が置いてあるのは江戸だけ(白湯の湯気を吸ったり呑んで鼻や喉を潤すため。中にはお酒やサイダーを入れて飲んでいた人もいたとか)
・上方では噺の中にはめもの(お囃子)を入れることがある。若手の落語家が担当するそうで噺が下手でもお囃子の太鼓が上手ならそこそこ食べて行ける
・江戸では“粋”を「いき」と読み、上方では「すい」と読む
・江戸ではそばをすすり、上方ではうどんをすする(音の違いを披露してくれましたが全く同じでした)
など。他にも東西関わらず、
・侍が出てきたり冠婚葬祭の場がある演目では羽織を脱がない
・横浜が舞台の演目は存在しない
・前座の日給は1,000円。それでも兄弟子や周りの人が面倒を見てくれるので食べて行ける
など、講座ならではの詳しい話も聞かせてくれました。
三笑亭夢太朗さんがトリを務めてくれて2時間の講座はあっという間でした。とても楽しかったです。
「落語はどのくらい好きですか?」と聞かれても今までは「テレビで観るくらい」としか答えられませんでしたが、これで「講座(高座)に足を運ぶくらい好きです」と答えられるようになりました。
写真は三笑亭夢太朗さん(上)と笑福亭鶴光さん
Y's取材班
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