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Vol.69 私のオススメ映画 6
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「ブロードウェイの子守唄」
“Lullaby of Broadway”(1951・ワーナー映画・日本未公開)
1935年にアカデミー主題歌賞を受賞した“ブロードウェイの子守唄”のタイトルを使い、作られたミュージカル・コメディです。
フレッシュな主演コンビ、ドリス・デイとジーン・ネルソンが全篇タップで踊りまくります。
歌曲は、ハリー・ウォーレンとアル・ダビンのタイトル・ソングをはじめ、
コール・ポーターやジョージ・ガーシュインなどの有名な曲を使っています。
私は、この作品で初めてジーン・ネルソンを観て歌や踊りだけでなく抜群の運動神経にびっくりしました。もの凄いアクロバットも、さらりとやってのけるあたりがスマートです。
アル・ホワイトとエディ・プリンツという新進の振付師が担当したタップのナンバーは6曲。
“ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス”
シルクハットに燕尾服それにステッキを持ったドリス・デイのソロ。
“ズィング・ウエント・ザ・ストリングス・オブ・マイ・ハート”
実はジーン・ネルソンのソロとしては静かなものですが、それでも凄いです。
“ユア・ゲティング・ドゥ・ビ・ア・ハビット・ウィズ・ミー”
「42番街」のロマンティックな曲でドリス・デイとジーン・ネルソンのデュエット。
“サムバディ・ラブズ・ミー”
オススメ・ナンバーです。透明のガラス・ドアを器用に使ったデュエット。もう曲芸!
“アイ・ラブ・ザ・ウエイ・ユー・セイ・グッドナイト”
スローモーションをうまく使ったデュエット。
“ララバイ・オブ・ブロードウェイ”
宝塚レビューのフィナーレに出てくるような大階段を使ったデュエット+アンサンブル。
(DVD : ジュネス企画 JVD3059 税込\5,040)
写真上 : |
アメリカ映画誌の掲載広告 |
写真中 : |
熱唱するドリス・デイ |
写真下 : |
運動神経抜群のジーン・ネルソン(CGは使っていません) |
ドリス・デイ タップダンサーを断念してしまった歌手
ドリス・デイはディーン・マーティンなどと共に飛行機が苦手な為に来日をしなかった大物歌手のひとりです。
幼い頃はタップダンサーを目指していましたが事故にあって断念。歌手として再スタートし、バンド歌手からワーナー映画の女優になりました。
初期は、ミュージカルばかりでしたがヒッチコック監督のサスペンスやドラマもこなし1950年代後半からロック・ハドソンと組んだロマンティック・コメディのシリーズが大ブレークしました。
アメリカの映画館主が選ぶマネー・メイキング・スター(お客を呼べる映画スター)の常連となりました。
最近、レニー・ゼルヴィガーとユアン・マクレガーが主演した「恋は邪魔者」こそは、ドリス・デイ&ロック・ハドソンの映画をモデルにしているのです。
初期のドリス・デイのダンスを見ていると事故の後遺症ってどこにあるんだと言いたくなる位うまくて文句のつけようがありません。
私はドリス・デイ御本人に、「ブロードウェイの子守唄」の彼女にどれだけ感動したかを綴ったファンレターを送ったのですが、サイン入り写真ではなくアメリカの愛犬協会(ドリス・デイがやっているんです)からのパンフレットが送られてきただけでした。
天野 俊哉
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