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Vol.671 日本のテレビバラエティショーの父〜井原高忠氏追悼
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大学生時代に、当時(そして今も)なかなか観ることが出来ない創世記の日本のテレビバラエティショーの映像を追いかけていました。
多くの書物で、必ず最初に登場したのが、今月惜しくも亡くなられた元日本テレビプロデューサーの井原高忠氏の名前でした。
井原氏はSKDのスターだった草笛光子さんをスカウトして1958年に日本初のバラエティショー「光子の窓」を製作。さらに、日本で一番レベルの高いダンスチーム、スタジオNo.1ダンサーズを結成。
メンバーには、浦部日佐夫・家城比呂志・小井戸秀宅・西条満・名倉加代子etc. 日本のジャズダンス界をリードする事になる、そうそうたる方達が集められました。不完全な映像資料で「光子の窓」「あなたとよしえ」でのダンサーズを観た事がありますが、スタイリッシュでカッコ良さに唸ったものです。
井原氏は、1960年代に入るとアメリカのテレビ局に視察に出掛けてバラエティショーの勉強をし、さらには日本のテレビ局の美術・技術力アップに努めました。
また、井原氏は1960年代以降、日本のテレビ局を牛耳っていた某芸能プロタクションにたった一人で立ち向かい、その結果日本におけるテレビ局の地位を上げるという武勇伝が有名です。
日本テレビを退職後は、日本を離れアメリカに移住されていました。
もしこの方が日本で独立プロデューサーとしてテレビや舞台で活躍されたなら、日本のショービジネス界は、更に飛躍していたに違いありません。
日本が生んだバラエティショーの父、井原高忠氏のご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
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