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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.668 アン・シャーリー〜まさかのハリウッド女優
 長年ハリウッドのミュージカル映画を観ていると先のパトリス・ワイモアの様にどう書いたら良いか分からない人が沢山いるのですね。
 私はNHKの朝ドラ「花子とアン」のアンが「赤毛のアン」だと今頃知りました。
 このタイミングで、以前から書きそびれていた、あるハリウッド女優の事を取り上げます。
 1930年代にハリウッドで早くも映画化された「赤毛のアン」に当時16歳の子役出身の女優ドーン・オディがキャスティングされました。この作品のヒット以降、ドーンは芸名をアン・シャーリーに変えて活躍する事に。
 アンは1930年代に名作「ステラ・ダラス」やジョン・フォード監督作品に出演しているので私も見ていますが、ただ可愛いだけで、つねに名前だけが先行しているなと記憶しております。
 やがてハリウッドのやや下降気味の映画会社RKOの専属に。1944年に引退するまで映画史に残るタイトルはフィルムノアール作品「Murder My Sweet」位なもの。
 1980年代にそんなRKOから旧作がビデオ発売された時、ブロードウエイのタップ・ダンサーで私が大好きなレイ・ボルジャーが主演した「Four Jacks and a Jill」というミュージカル映画を購入、ヒロインがアン・シャーリーでした。タップは踏まなかったものの燕尾服のレイとクラシカルなデュエットをして踊れる事をアピール。B級とはいえ堂々の主演ぶりでした。
 次いで同じくB級でくすぶっていたタップ・ダンサーのジョージ・マーフィと「Mayor of 44th Street」で共演。松本晋一さんの秘蔵コレクションを借りてチェック。アンとジョージ二人ともタップシューズを履いて軽いステップを踏むも、最後までダンスナンバーが無く、そのままエンドマーク。なら他の役者で良かったでしょ。
 この二人懲りもせず「The Powers Girl」で再共演。アンの妹役にグラマー女優キャロル・ランディスがキャスティングされ、アンは完全に撃沈(一方のジョージも美味しい所はベニー・グッドマンと彼の楽団に持ってかれました)。
 この様にせっかく3本ものミュージカルに出演したのに何もせずに終りました。
 残念というよりは、「赤毛のアン」の名声に頼らず地道に活動するべきだったのかも知れませんね。
 今回はアン・シャーリーというハリウッド女優を取り上げてみました。

天野 俊哉




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