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Vol.665 90周年を迎えるコロンビア映画会社
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現在はトライスターと呼ばれている自由の女神像がトレードマークのコロンビア映画会社が創立90年との事。私が10代の頃、IPという配給会社をとおして、このコロンビア映画の古い名作が沢山劇場で上映されました。「或る夜の出来事」「上海から来た女」「オール・ザ・キングス・メン」そしてジーン・ケリーの出世作「カバーガール」。「カバーガール」はこの時期に日本で初めて劇場公開され、現在NTDの代表者会合が行われる、有楽町ニュー東京ビル地下の映画館で18回観ました。
まだまだミュージカル映画がビデオ発売されていない時代、映画館で上映するしかなかったのですが配給会社によるとMGMのミュージカル映画は高額で買えず、仕方なく安いコロンビア映画に目をつけたそうです。
とは言え「カバーガール」は演出のせいか俳優のせいか、はたまた音楽のせいか分かりませんが、何回観ても飽きることの無い、私にとってはミュージカル映画ベスト10に入る名作です。
松本晋一さんによるとコロンビア映画のオーケストラには必ずギターが入っていて、その音色が独特のムードを醸し出していると、教えてくれた事があります。
続いて「ジョルスン物語」という素敵な伝記ミュージカル映画も公開され、そして音楽に酔いしれました。これらのコロンビア製ミュージカルを観て、MGMとはひと味違った作風にはまりましたね。
あれから35年以上がたちビデオ時代、DVD時代、そしてスマホ時代になり簡単に映画が観れる様になりましたが、映画館の暗闇の中で予告編が終わり、音楽の前奏と共に自由の女神像がスクリーンいっぱいに拡がる!あの興奮は何にもかえがたい魅力、醍醐味であったのです。
天野 俊哉
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