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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.664 生誕100年ロバート・ワイズ監督〜万能監督という立場
 2014年の東京リズム劇場での「タップ名作劇場」が今から楽しみですね。
 かつて松本せんせが「サウンド・オブ・ミュージック」を演出した時、私はこの作品と「ウエストサイド物語」にいくつもの共通点があることを知りました。
 まずヒロインの名前がマリアである事。そしてこの2大名作ミュージカル映画の監督があのロバート・ワイズである事等。
 今回は9月に生誕100年を迎えるロバート・ワイズ監督を取りあげます。
 ワイズ監督は1930年代RKO映画会社でフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースのミュージカル映画の音響効果スタッフを経て、映画史上の名作「市民ケーン」の編集スタッフなどを担当。1944年に監督デビューしました。
 私が記憶しているワイズ監督作品は、ボクシングの世界を描いたサスペンス「罠」、ロボットがカルト的人気を得たSF映画の「地球が静止する日」、潜水艦を舞台にしたスリリングな「深く静かに潜航せよ」、死刑を待つ無実の罪の女性を扱った「私は死にたくない」などでした。どれも見事なドラマで、もう一度観たい作品ばかりです。
 さて1960年代に入り、それまであまりミュージカルと縁の無かったワイズ監督がどうして2大ミュージカルと関わる事になったのかは残念ながら知りません。ただ名誉あるアカデミー作品賞の受賞に導き、自身も監督賞を受賞するなどしましたが、ワイズ監督は本当にそれで良かったのか?
 ハリウッド映画界とは変わった所で、例えば(数本を除けば)西部劇しか上手く作れなかったジョン・フォード監督、スリラーしか作らなかったアルフレッド・ヒッチコック監督、コメディだけしか作らなかったチャールズ・チャップリン監督そして名作は「市民ケーン」だけというオーソン・ウェルズ監督らは巨匠という扱いなのですが、ワイズ監督と同じどの分野の作品も器用に作ってしまうハワード・ホークス監督などは過小評価されてしまうのです。
 大作ミュージカルの功績の後、ワイズ監督は先に挙げた様な「ワイズ監督作品」を作る事はありませんでした。
 勿論これは私の見方であり「お前、勝手な事言うなよ!」とお叱りを受けてしまうかも知れませんが。
 考え方を変えれば、潜水艦やら監獄など閉ざされたセットで仕事を強いられてきたワイズ監督が、予算をタップリ与えられた事から、ここぞとばかりにヘリコプターやクレーン撮影を多用した、のかも知れませんね。でなければ「ウエストサイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」のあの歴史に残るダイナミックなオープニングは無かったとも言えます。
 さすがワイズ(Y's)だね。
 てなわけで東京リズム劇場まであと3カ月です。
 お楽しみに!

写真右 上から
「ウエスト・サイド物語」(1961)を監督・製作した頃のロバート・ワイズ
「ウエスト・サイド物語」のオープニング撮影風景
クレーンに乗るワイズ監督(右)。左は振付師のジェローム・ロビンス
「サウンド・オブ・ミュージック」(1965)の撮影現場で両手に花のワイズ監督
写真下 左から
「罠」(1949)
「地球の静止する日」(1951)
「深く静かに潜航せよ」(1958)
「私は死にたくない」(1958)

天野 俊哉




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