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Vol.663 ミュージカル映画の助演格ダンス・スター〜パトリス・ワイモア追悼
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1950年代ドリス・デイ主演のワーナーのミュージカル映画「2人でお茶を」などで活躍したパトリス・ワイモア(以下PW)が亡くなりました。
ハリウッド映画時代、撮影所には俳優に対して決められたイメージがあり、俳優は同じ様な役ばかりを演じさせられました。
PWは背が高く、スタイル抜群だったのに主演女優の敵役ばかり。私が記憶している彼女の表情は笑顔ではなく、ツンとした表情ばかり。
ブロードウエイ出身のPWは数少ないミュージカル映画でタップダンスを披露しています。そんな時はとびきり素敵な笑顔でした。
ただし悪役なのであくまで劇中劇などショーの場面に限られ、相手役はジーン・ネルソンの様なスターではなく、ブラックバーン兄弟など脇役ダンサーが多かった様です。
そんな中でワーナー映画のスター達が沢山ゲスト出演した「Starlift」ではPWは素晴らしいソロ・タップ・ナンバー“Liza”を披露しました。
さてミュージカル映画では相手役に恵まれなかったPWですが、1950年に西部劇で共演したワーナー映画の大スターエロール・フリンと結婚。1959年にフリンが亡くなるまで幸福だったそうです。
そう言えば、先日亡くなったローレン・バコールもPWと同世代、ワーナー映画の若手女優でありながら年上の大スターハンフリー・ボガートと若くして結婚するも早くに死別。
パトリス・ワイモアとローレン・バコール、似た境遇で青春時代を過ごしたわけですね。
お二人のご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
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