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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.66 私のオススメ映画 5
「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」
“Yankee Doodle Dandy”(1942・ワーナー映画)

ニューヨーク、タイムズ・スクエアの中心に立てられている銅像が「ブロードウェイの父」と言われたジョージ・M・コーハンです。愛国的な歌をたくさん書き、舞台で星条旗をふるコーハンのライフ・ストーリーこそ戦争中のハリウッド映画がもっとも必要としている題材でした。
単にミュージカルとして観ても、これは第一級のエンタテインメントです。監督は「カサブランカ」のベテラン、マイケル・カーティス。主演は名優ジェームス・キャグニーとワーナーきってのミュージカル女優ジョーン・レスリー。
キャグニーによるタップダンスは全部で5曲あります。

“アイ・ワズ・ボーン・イン・ヴァージニア”
4人のコーハン・ファミリーによるタップで、とてもエキセントリックなキャグニーのソロが魅力。
“ヤンキー・ドゥ・ドゥル・ボーイ”
タップはほんの少しですが舞台上をすごいスピードで駆けまわるコーハン・スタイルが発揮されてます。
“ギブ・マイ・リガード・トゥ・ブロードウェイ”
タップダンスのフィニッシュの決めポーズとしては最高のお手本です。
“ユア・グランド・オールド・フラッグ”
ギャグニーの目にも止まらぬ早いアイリッシュ・ステップと共に星条旗の数に圧倒されます。
“オフ・ザ・レコード”
ステッキを使ったコーハン・スタイルが楽しめます。

キャグニーはコーハン・スタイルという独特のダンス・ステップを習得するため、個人的にジョニー・ボイルという振付師をやといケイコを重ねたそうです。「踊る結婚式」(1941)でフレッド・アステアが「巴里のアメリカ人」(1951)でジーン・ケリーがこのコーハン・スタイルでタップを踏んでいる事からも、いかにポピュラーなものであったか理解できます。
(DVD:ワーナー・ホーム・ビデオから現在販売されているのは「スペシャル・エディッション」2枚組のみです)

写真上 :  「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」公開当時のポスター
写真中 :  タイトル・ナンバーを歌うジェームズ・キャグニー
写真下 :  拍手せずにはいられない
 ジェームズ・キャグニーの自信たっぷりのポーズ

タップを踏んでオスカー受賞 ジェームズ・キャグニー
アカデミー賞の長い歴史の中で、“タップを踏んで”オスカーを受賞したのはたった1人。1930年代悪役スターとして人気の高かったジェームズ・キャグニーです。
ヴォードビリアンとしてステージで踊っていた彼はその人相の悪さを買われ、ギャング役でデビュー。
あのハンフリー・ボガードを殺したり、電気イスに送られたり、銃殺されたり、もううんざり!!
1942年フレッド・アステアが断ったジョージ・M・コーハンの伝記「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」に飛びついて、踊りまくってオスカーを獲ってしまいました。彼のタップはとても魅力的であったけれども、それ以上に演技がすばらしかったからこそ受賞につながった事を付け加えておきましょう。
かつて川平慈英さんがひとり芝居でこの「キャグニー」を演じた事があります。発売と同時に売り切れてしまった人気公演でした。川平さんの体型といいテンションの高さといい踊りの熱さといいこれだけぴったりの人は世界中探してもいないと思いました。

天野 俊哉





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