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Vol.657 2014夏休み〜関西の旅番外編
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皆さんはビリケンさんを御存知ですか?
大阪の新世界という繁華街にそびえ立つ通天閣にあるお守りです。
今から15年位前に通天閣に登った時に初めて見ました。
足の裏を掻いてあげるとご利益があるとの事から自分もそうしましたが、いかにも関西らしいお笑いネタだなと思いました。
そもそもアメリカの芸術家がデザインした舶来ものに対し、関西風に「さん」を付けた様ですね。
近年、日本のあちらこちらにビリケンさんが現れる時代になりました。
今回、JR 大阪駅近くにピカピカのビリケンさんをまつった飲み屋街が出来ました。
もちろん私はこのビリケンさんの足の裏も掻いて差し上げました。
驚いたのはご利益があった事ではなく、ビリケンさんにまつわるエピソードでした。
ハリウッド映画史上の美男ロバート・テイラーと美女ヴィヴィアン・リーが共演した名作「哀愁」(1940)にこの恋人達が、相手の健康を願ってお守りを渡す感動的な場面があります。
たまげたのは、このお守りがビリケンさんだったのです。
まさか?
いや、ホントなのですよ。
私は10代でこの作品を観て涙を流したのですが、あのお守りの口元がヴィヴィアン・リーの口元に似ているなあ〜とか変な顔した人形だなあ〜と強く印象に残ったものです。
それにしても恋人同士が結ばれない酷い映画でした。
ロバート・テイラーがウオータールー・ブリッジ(「哀愁」の原題)の上でビリケンさんのお守りを手に恋人を想い出すあの橋も心斎橋に思えて来ました。
「哀愁〜想いでのビリケン人形」なんて映画のサブタイトルがピッタリかも。
皆様もこの映画に注目を。
以上、ビリケンさんのお話でした。
天野 俊哉
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