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Vol.644 石井好子さんとタップダンス
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数年前に亡くなられた日本シャンソン界の大御所石井好子さんの本「想い出のサンフランシスコ想い出のパリ」を池袋の古本屋で見つけました。
先日このコラムで取り上げたフランスのジュリエット・グレコ同様、私は石井さんの歌を良くは理解していません。
ただ偶然ですが、石井さんのお弟子さんが私の池袋のタップ教室に見えていた時期があること、私と淺野が出演した舞台に石井好子さんも出演されていて、そのリハーサル風景だけは舞台袖から拝見した事がありました。
今回、このちょっぴり欲張りなタイトルの本は、私は全くめくりもせず買ってしまいました。何かピピッときたからでしょうか?
戦後すぐにサンフランシスコの大学に留学をした石井さんの体験記ですが、カーン先生のタップスタジオに通いタップを習ったとあります。お金が無い石井さんにスタジオを使わせてくれた、テレビショーに推薦してくれたエピソードなどが沢山綴られています。バレエを指導していた夫人と3人で撮った記念写真も掲載されてます。
もしかしたらスタンリー・カーン先生かも知れないと思ったので、サンフランシスコの松本さんに問合せたところ、松本さんはカーン先生に指導を受けていた時期に先生から「日本のシャンソン歌手に教えていた事がある」と聞いたそうです。なんという偶然でしょう!
戦後間もないアメリカで、敗戦国の日本人である石井さんにカーン先生はとても広い心で接してくれたそうです。
松本さんもその話を聞いてから石井好子さんの事を調べ、この「想い出のサンフランシスコ想い出のパリ」も読まれたそうです。
松本さんはさすが勉強熱心な方だ。
アメリカやフランスのショービジネスにも触れた貴重な本、そして心暖まる本に出会えて良かったです。
天野 俊哉
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