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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.640 「ヅカ男子が急増中」という記事を読んで
 先日、男性向けフリーペーパーに「宝塚にハマるヅカ男子が急増中」という記事が載っていました。記事によると最近になって“ヅカ男子の会”まで発足したそうで、会の代表の方(天野先生ではありませんでした)によると、「宝塚の女性ファンは男性客に対してウェルカム感が強くてとても好意的」だそうです。そうは言っても、あの入待ちや出待ちの様子を見ると、にわかファンのヅカ男子がヅカヅカ踏み込むことのできない特別な世界のようにも思えますが、「特別なマナーは一切なし。男性1人での観劇も珍しくありません」とのことです。ただし、「空席を作るのはNGなので、行けなくなってしまった時は必ずどなたかにお譲りしてください」ともありました。きっと「厳しい稽古を重ねてきたステージを観せてくださるのですから一席でも多く埋めるのが私たちファンの務め」的なヅカ愛ゆえでしょう。すてきです。
 その他、記事には初心者男子にオススメの公演(「ベルサイユのばら」「エリザベート」を始め、「逆転裁判」「JIN」「ルパン三世」など)や各組の特長(「ダンスの花組」「芝居の月組」「日本物の雪組」「元気で体育会系の星組」「スケールの大きい宙組」)、専門用語などが紹介されていました。
 記事はここまでだったのでもう少し調べてみると、ヅカ男子から見た宝塚の魅力についていくつかあげられていました。
「他のことを一切考えず夢の世界に入り込める」
「嫌な人が出てこないから見終わった後に晴れやかな気分になれる」
「緞帳が下りた瞬間、アロマエステを終えた時のようにリフレッシュして体も軽くなる」
そして、
「一番の魅力はカッコイイ男性が描かれていること。酔っ払って下ネタに興じるような品のない男は宝塚の舞台上にはいないのでホッとする」
そうです。個人的にはトップスターや男役の方たちが品のない男をどう演じるのか観てみたい気もしますが、例え頭にネクタイを巻いて社会の窓からワイシャツが飛び出ていても、きっとカッコイイんでしょう。
 最後に私が注目したのはヅカ男子の共通点。彼らの多くは商社勤務、経営コンサルタント、会社代表、大学教授など、いわゆるインテリ層だそうです(タップの講師については不明)。アロマエステに通っているくらいですから懐にも余裕があるんでしょう、12,000円するSS席のチケット代なんてどうってことなさそうです。
 かわって「2014年サラリーマンのお小遣い調査」によると、20〜50代の1ヶ月のお小遣いの平均金額は昼食代込みで約39,500円。最も少ないのは30代の約37,000円で1日あたり1,200円ちょっとですから、SS席のチケットを買ったら10日分の小遣いが吹っ飛んでしまいます。これはキツイ。「宝塚観に行きたいからチケット代ちょうだい」と言っても奥さんが宝塚ファンでもないかぎり、いやファンでも無理かもしれません。どうしても観たかったら小遣い3日分を投じて3,500円のB席で。それでもキツかったら座席券完売時にのみ販売される1,500円の立見でガマンするしかなさそうです。3時間立ちっ放しですよ、大丈夫ですか?
 カッコイイ男性が描かれている夢の世界、宝塚。その宝塚に最も遠くにいるのが第一線で闘う男たちというのも、なんだか皮肉です。
 男性諸君、現実世界では仕事でもなんでもカッコ悪いこともやってのけてこそ、カッコイイ男。がんばりましょう!
 長々と失礼しました。

Y's取材班




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