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Vol.637 ジュリエット・グレコ
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誰?それ?という声が聞こえてきそうですね。
フランスのシャンソン歌手でアメリカ映画にも出演していた方です。
私は高校生の時、グレコが出演したヘミングウェイ原作の「陽はまた昇る」サガン原作の「悲しみよこんにちは」ルノワール監督の「恋多き女」そして「自由の大地」などの映画を観たものです。
のちにハリウッドの映画会社20世紀FOXの社長ザナックの評伝で、グレコがザナックの愛人であった事を知りました。
先日、新宿の古本市で「グレコ」の文字が目に入ったので手に取ったら、ジュリエット・グレコの自叙伝だったので即購入しました。
1982年に発売された本でした。
普通の自叙伝と違って、年代順でなく、あちらこちらの時代に飛ぶのが面白い。
フランスの女性らしいというか、自由奔放というか、男性遍歴などの記述なんて序ノ口。
当初期待したハリウッドやザナックの話よりも、戦時中に10代で家族ぐるみでレジスタンス運動に参加して、ナチスの収容所生活を体験した話などショッキングな内容のものが沢山ありびっくりしました。
この本が書かれてから32年たってますので、その後グレコがどの様な人生を送ったのか調べると、まだまだお元気との事。そしてまさかの来日コンサートの情報までもが出てきました。しかもオーチャードホールです。凄いパワーだ。
私はシャンソン歌手としての彼女を知らないので、是非1度歌を聞いてみたいと思いました。きっと歌から人生が感じられるのでしょうね。
今、この本と出会えた事に感謝します。
天野 俊哉
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