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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.627 生誕60周年「ゴジラ映画」の楽しみかた
 やれターザンだカレーだのとY'sのコラムページを私物化してスミマセン。
 という訳でゴジラなのですが、今回の主役は怪獣君ではなくて、ゴジラ映画などを撮っていた東宝映画の本多猪四郎監督の演出です。
 私世代はテレビや映画館で沢山のゴジラ映画を観てきたものです。ただ、私は暴れている怪獣よりも避難勧告を出されて逃げ惑う人間の方に興味がありました。
 まだ昭和30年代の日本ですから三輪トラックやリヤカーに家財道具を乗せて逃げるのですね。今ならCGなんでしょうがすべて本物の人間ですからね。
 当時から、「あんなにゆっくり歩くゴジラなら、通りすぎるまで隠れていればいいのに!」と子供心にケチをつけてました。
 さてこうしたモブ(Mob=群衆)演出の名手こそが本多監督でした。
 ハリウッドと同じで昔の映画撮影所には山程の大部屋俳優の方々がいて、こうしたモブシーンの演技絡みの大切なショットにエキストラとして集められたのです。とは言え将来はスターになろうとしている役者の卵達ですから一筋縄にはいきません。やたらカメラに映ろうとしたり、印象付けようとハデに転けたり、カメラのフレーム内から外れまいとしたり、妙に生活感が出ていて、小学生時代私の周りではゴジラよりも、エキストラに話題が集中してました。
 こうした怪獣映画でも他の監督が担当した場合、本多監督ほどのモブシーンが無いので物足りなさを感じました。怪獣映画であってもリアリティを尊重したきめ細かい演出を心がけたのですね。
 生誕60年の東宝映画「ゴジラ」が全国でリバイバル公開されます。もし、貴女が映画に誘われて、最悪それがゴジラ映画だったらモブシーンのエキストラの演技が結構楽しめますよ。

天野 俊哉




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