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Vol.613 ドップリ!エンタメコラム「映画スター写真集その3」
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前回に続きハリウッド・スターウィリアム・ホールデンを取り上げます。
ホールデンには数多くの名作があります。
「サンセット大通り」
「第17捕虜収容所」
「麗しのサブリナ」
「喝采」
「慕情」
「ピクニック」
「戦場にかける橋」etc.
実は上にあげたタイトル1950年から1957年までのホールデン30代の作品。
彼は1939年21歳で「ゴールデン・ボーイ」で映画デビューしましたが、そこから1950年名作「サンセット大通り」にであうまでに、何と20本近い無名の作品に出演していた事を今回買った本のフィルモグラフィで初めて知りました。
そのほとんどが日本未公開作品、タイトルからプログラム・ピクチャーと呼ばれた低予算で製作された作品である事がわかります。
「スチュアートに会う」
「親愛なるルース」
「ペギーのアパート」
「親愛なる妻へ」
「父は独身者」
ほとんどがホームドラマ、衣裳はスーツ、相手役の女優さんはB級です。そこにはハンサムなホールデンが載ってますが、ホントよくそこから這い出たもの、と思い感心しました。
今では名作として名高いビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」ですが、ホールデンは水死体でスタートするみすぼらしい嫌な役。何人もの男優がオファーを断わってきましたが、ワイルダー監督のハリウッドでの数少ない友人であったホールデンが「いいよ!」と撮影開始2週間前に出演をOK。映画は大ヒットしてホールデンは大スターに。
さらに同じワイルダー監督の「第17捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞を受賞し今日の名声を得ました。
ホールデンもグレゴリー・ペックと共に歌や踊りには縁のない人ですが、「The Fleets In」というミュージカル映画の主演作品があります。最近初めて観ましたが、若き日のホールデンがチャーミングで魅力的でした。
天野 俊哉
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