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Vol.611 ドップリ!エンタメコラム「映画スター写真集その1」
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私が映画ファンになった1970年代はスターの時代でした。
日本には芳賀書店の「シネアルバム」というシリーズがあり、当時人気の高かったアラン・ドロン、ブルース・リーから古い時代のハリウッドスターであるマリリン・モンロー、クラーク・ゲイブルまで、たったひとりのスターを扱った豪華な本を出版していました。
内容は、その人の生い立ちから映画デビューして活躍するまでのライフストーリー、珍しいプライベート写真、映画の紹介からスチル写真までをたっぷりと掲載しておりました。
当時2000円以上しましたが、日本で公開されていない映画の情報はこれらの本を読むしかありませんでしたので、バイトの収入をタンマリ注ぎ込みました。それらは今でも実家の本棚に大切に保管してあります。
あれから40年たち、映画書の価値も下がり、デパートで開催される古書市では1000円以下とかなり安く買える様に。
とは言え神田神保町の古書店はまだまだ強気で、私が持っていない「シネアルバム/グレゴリー・ペック」には何と4000円の値が!
この本はあまり見かけないので凄く欲しかったけれど、元値より遥かに高いので諦めました。
数日後、練馬のブックオフに立ち寄り棚を眺めていると、まさかの「シネアルバム/グレゴリー・ペック」が目に入りました。それもたった100円で。もちろん即購入。
日本では「ローマの休日」の大スターとして知られる人ですが、私にとっては中学生時代テレビの深夜放送で観た西部劇や戦争映画、海賊映画のスチル写真の方が懐かしいです。
この本が出版された1978年頃は世界で大ヒットした「オーメン」の主演スターとしてして現役だったのですね。
音楽映画やミュージカル映画に縁がないグレゴリー・ペックのビデオやDVDをほとんど持っていないので、今やこの本はお宝の仲間入りとなりました。
つづく。
天野 俊哉
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