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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.606 ドップリ!エンタメコラム「マーティン&ルイスのテレビショー」
 1950年代アメリカ、日本で人気のあったコメディ・チームのディーン・マーティン&ジェリー・ルイス。
 私が小学生の頃は彼等が主演した映画がテレビで放映されるたびに観ていました。同じ映画を何回も観て、同じギャグで何回も笑うのです。今でも大好きなコンビですが、不思議とそれは映画時代のものに限られていました。
 このGWにビデオの棚を整理していたらマーティン&ルイスのまだ観ていないテレビショーのビデオが沢山出てきました。
 ハリウッドで活躍していたスターがテレビに出演すると、メイクとか衣裳とかでガッカリする事が多いので観る勇気がなかったのですね。
 1950年から彼等がレギュラー出演していた「Colgate Comedy Hour」という50分のショーで、2つのスキットに歌と踊りが絡むのですが、その殆どがタップダンスである事を今頃知りました。また、ルイスは映画で観るままファニーですが、映画では単なる色男役でしかないマーティンが見事なコメディ・センスでルイスに全くひけをとっていませんし、身体を使ったギャグで暴れまくります。
 さて、丁寧に振付としてクレジットまでされるダンサー達は今となっては貴重です。
 ボブ・フォッシー、レイ・マローン、メイヨ・ブラザーズ、ディック・ハンフリーetc.
 また、フォー・ステップ・ブラザーズがゲスト出演したエピソードでは、このプロのタップダンサー達にマーティンとルイスが加わり、6人で延々とタップセッション(バトル)をやるのにはたまげました。だって彼等はタップダンサーでは無いのに!ですよ。アメリカのプロのショーマンシップを見せつけられましたね。
 1946年から1956年までの約10年でコンビを解消してしまい、マーティンが亡くなる少し前の1988年頃まで2人は全く交流が無かったそうで、ファンにとっては寂しい話です。
 アメリカのショービジネス史上最も人気のあったコメディ・チームを現在You Tubeでは、テレビショーも映画も観る事が出来ますので興味のある方はチェックしてみて下さいね。

天野 俊哉




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