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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.590 ドップリ!エンタメコラム「宝塚歌劇団100周年」
 NTD2014も無事終わり、6月「2014東京リズム劇場」の集合日までの2ヶ月間、ドップリとエンタメに浸かろうという期間限定の新シリーズ?って何時もドップリなのですがね。
 せっかく100周年を迎えたレビューの殿堂、宝塚なのに何のお祝いもしていませんでした。テレビ・雑誌・新聞をはじめとするメディアにも多数取り上げられ勢いがあるものの、何故か良いレビューやショー作品を創ろうというスタッフの愛情が感じられず、今後は不安材料が一杯です。
 最近出版されたヅカ本から宝塚歌劇団の演出家であり元理事長であった植田紳爾氏(以下U氏)へのインタビューをまとめた「宝塚百年を越えて〜植田紳爾に聞く」を選び購入しました。
 宝塚きっての名作「ベルサイユのバラ」の演出だけで生きているとか、理事長時代の人を人とも思わない暴君ぶり(宝塚の窓際と言われた新専科制度にスター候補の人を配属etc.)でヅカファンからはまったく歓迎されていないU氏ですが、インタビュアー氏の匠な演出により「おいおい、それを言ったらまずくない?」と思ってしまう位ディープなお応えをしてくれた為、近年まれに観る名著になりました。
 私の周りのヅカファンにはアンチU氏の方々が多くて「U氏の話なんて誰が聞くものですか」と言われてしまいそうですが百歩譲って、感心する話が多数ありました。私がこのコラムで何度も書いた不満《何故一本だての大作の上演ばかりなのか?》の説明もなされていますし、あまりスムーズではないプロデューサー・システムの事など興味深くて何度も読み返してしまいました。舞台では当然のお約束事であるバトンや稽古スケジュールのエピソードは勉強になりましたね。
 図書刊行会から発行された2500円の高い本ですが、宝塚ファンの方、舞台制作に興味ある方にはオススメいたします。

天野 俊哉




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