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		| Vol.580 フランス・コメディの巨匠ジャック・タチ映画祭 |  |  |  
		| 1980年代のミニシアター・ブーム以降、10年に1度位の割合で映画館で特集が組まれるのが、フランス・コメディのジャック・タチ映画祭です。私は2003年に開催された時にファンになり全作品を観ただけでなく、DVD・CD・ポスター・カード・出版物まで買いました。 ただしタチ作品は、チャップリンなどのアメリカのコメディと違い、決して万人受けするものではありません。たぶん映画祭という形を取りまとめて上映されるのは、そんな作品の特殊性を考慮しての事かも知れません。ほとんどのタチ作品は、タチが「自分が気に入ったものを創る!」というフランス人らしい発想からスタートしているのかも。それを受け入れられるか?受け入れられないか?がポイントだと思います。
 タチ作品の魅力が、町の表情(1930〜60年代のパリetc.)をフィルムにタップリ残している事。普通、俳優なりストーリーがメインであるはずの映画なのにです。
 しかもタチ自身が作曲したチャーミングな音楽がBGMとして、そこに流れるのです。そんなノンビリした風景の中に登場するタチ扮するユロ伯父さんは、私達が幼い頃回りにいた何となく懐かしいキャラクターを思い出します。
 私の経験から、まず入門編として「ぼくの伯父さん」か「トラフィック」、次に「ぼくの伯父さんの休暇」、慣れてきたら「のんき大将」、完全にはまったら「プレイタイム」の順番でご覧になるといいかも。
 今回渋谷のミニシアターであるシアター・イメージ・フォーラムでの上映(その後、順次全国で上映とか)は、作品のラインアップも充実しています。チャップリン・コメディを思わせるタチ初期の短編ドタバタ作品は劇場初公開とか。
 皆さんもぜひこの機会にジャック・タチをご覧になって下さいね。
 
 天野 俊哉 
 
 
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