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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.555 ドロンとボランとキートンと
 3月頭の1週間だけ六本木の映画館で突如「ボルサリーノ」が上映されました。1970年当時日本で絶大な人気を誇っていたアラン・ドロンが同じく人気スターだったジャン・ポール・ベルモンドと競演したフランス映画です。
 さてこの映画音楽を担当したのがクロード・ボラン(もしくはボーリング)です。
 ジャズプレーヤーとして知られるボランは1920年代の暗黒街を舞台にしたこの作品の為に実に粋な曲を沢山創りました。
 では最後のキートンとはどう繋がるのでしょうか?
 偉大なチャップリンと同じく1920年代サイレント映画時代の人気コメディアン。
 半世紀後の1970年代に入り全世界でキートン映画を再上映しようという動きが。しかし1920年当時の音楽では余りに古めかしいのでいっその事新しい音楽を入れてみよう!という流れから白羽の矢がたったのがクロード・ボランでした。
 日本でも1973年からキートン作品が次々再上映され「セブン・チャンス」「海底王キートン」そして「キートンの蒸気船」の3作品には、ボランの作曲したモダンなジャズ音楽がつけられました。とても素敵な音楽ばかりだったのでサントラ盤レコードを購入して、すりきれるまで聴いたものです。私が12歳の時の事です。
 現在発売中のキートン映画のDVDにはこのクロード・ボラン作曲の音楽は見当たりません。残念な事です。
 六本木の映画館でハンサムなアラン・ドロンの顔を眺めているのに、クロード・ボランの音楽が聴こえてくると、ユニークなバスター・キートンの顔が浮かんできてしまう。という実にどうでもいいお話でした。

天野 俊哉







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