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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.540 YouTubeで観る〜レイ・ボルジャーの世界その2
 レイ・ボルジャーのキャリアの中で最もウエイトの高かったのは舞台でした。
 映画へはその合間をぬって出演していただけです。
 しかも1936年「巨星ジーグフェルド」から1953年「April in Paris」まで数えるほどの作品にしか出演せず、踊ってもわずかに1曲何て事もざらでした。タップの女王エレノア・パウエルと競演した「Rosalie」に至ってはデュエットがカットされた為、レイのナンバーは残っていません。
 さて今回はハリウッドで1936年から1943年までに出演した4本のミュージカル作品からレイのナンバーの良いものを。1番の当たり役である「オズの魔法使い」のカカシ役はタップダンスと関係ないので、ここでは取り上げません。

1「巨星ジーグフェルド」
 MGMがお金を使いまくったミュージカル大作。レイは沢山の女の子に囲まれ華やかに登場して“Follies Girls”を唄い、ステージでのタップダンスに。変な帽子に変な衣裳ですが、ダンステクニックには圧倒されます。
 《Slapstick Song And Dance Man》を検索。

2「Sunny」
 有名なブロードウエイミュージカルの映画化。根気のある方にはノーカット版をオススメします。アンナ・ニーグルというあまり魅力のない女優さんが相手役。
 先ずデュエット版の“Who?”は《Ray Bolger &Anna Neagle “Who?”》を検索。
 次にレイのソロタップダンス版の“Who?”は《Ray Bolger “Ringmaster”》を検索。タップに加え驚異的な跳躍力を見せます。
 この作品でのレイは燕尾服が似合っていて素敵です。

3「Four Jacks and a Jills」
 少し前にボクシングの一人試合をタップとマイムで見せるナンバーがあったのですが、何故か見当たりません。

4「Stage Door Canteen」
 1942年のブロードウエイミュージカル「By Jupiter」のヒット曲“The Girl I Love to Leave Behind”をレイ自身が歌い踊ってます。オーソドックスなタップ・スタイルながらここまでガッツリ踏まれるともう脱帽ですね。観客相手に完璧なショーマンぶりを魅せる貴重なナンバーです。
 《Stage Door Canteen Ray Bolger Sequence》を検索。

 つづく。

天野 俊哉




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