|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.53 若き日の番組収録日誌 タップにかける青春
|
|
STRiPESや熊谷和徳さんらのタップが、TVなどのメディアに取り上げられることは、タップ界全体にとってありがたいことだと思います。
私達の師である佐々木隆子先生は、カルチャー・スクール創世記にタップを指導されたことや、芸能人のお弟子さんが多かったことから、月に2度も3度もTVに出演していたものです。今では信じられないことですが、弟子である私達がTVに出演することにも全く違和感がなく、自然な出来事でした。私も、インストラクターになった1985年の冬、テレビ東京「青春の日本列島」という30分の若者ドキュメンタリー番組に出させていただきました。
もう時効だと思うのでバラしますが、この頃のドキュメンタリーは、シナリオ通りに撮影をすることが当たり前で、隆子先生や私がアイデアを持ち寄ったりして結構楽しんだものです。先日、すばらしい構成作家であり、演出もされる高平哲郎先生の本を読んでいたら、無名時代のタモリさんが、この「青春の日本列島」に出演した時、私達と同じ様に番組を面白おかしく創りあげてしまったことが書いてありました。最近、熊谷和徳さんのドキュメンタリーなどがありましたが、当然のことながら笑えるところがほとんど無く、やらせができなくなったんだな、と感じました。
私の場合、横浜の野外ライブからはじまり、 ⇒ 蒲田教室での指導 ⇒ 日本橋三越屋上ステージ ⇒ 上板橋サンメリーでのアルバイト ⇒ チャコット渋谷店での営業 ⇒ 私の自宅 ⇒ 蒲田駅のプラットホーム ⇒ 電車の中 ⇒ 都庁前の道路etc。すべてロケで、たった30分にこれだけの内容が詰まっています。当時の隆子先生のスタジオ関係者も、ほぼ全員セリフ入りで出演しています。
普段はとてもやさしくレッスンをされていた隆子先生が、鬼のようなスパルタ教師に化けて、私達インストラクターをしごくシーンが見せ場で、隆子先生の名演技と共に、真剣に修行をする私達若きインストラクターの姿に、番組を観た多くの方々が感動していました。
隆子先生を中心に、楽しくケイコをしていた青春の一ページとして、この映像を今でも大切に残してあります。機会があれば皆様にお見せしたいほどです。
天野 俊哉
|
|
| |
|
|
| | |
|
|
|