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Vol.527 ザ・タイガース
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1月24日テレビでザ・タイガースの40数年ぶりの再会コンサートを観ました。
彼らが活躍していた頃、6才から7才だった私は何と彼らのファンでした。
親からたった1枚だけレコードを買ってもらい、すりきれるまで聴きました。《モナリザの微笑/真赤なジャケット》がそれです。あまりにインパクトが強かったので他のヒット曲の記憶がありません。
ある年の正月の朝「俊哉をタイガースの映画に連れていく」と父。「女の子がキャーキャーうるさいんじゃない?」と母。亀有にあった3本立て映画館に連れて行かれると、案の定若い女性で超満員。映画の途中から見始める癖があった父。席につくやいなや隣の席の女性に「今何やってるんですか?」「ドリフターズです」。大金の入ったカバンが空から落ちてくると実は爆弾で、ドリフ真っ黒焦げに。面白かった。次は大嫌いなテンプターズの暗い映画。そしてタイガースの映画はジュリーが宇宙人の王女様と恋をする?
ザ・タイガースは人気絶頂期にメンバーが入れ替わり、やがて解散。
高校生の時、慶応に通っていたGFが「私達の先生ね、昔タイガースにいたって」ドラムのピーだ!と分かったけれど彼女はどうやら阪神タイガースと勘違いしている様なので黙ってました。
昨年ザ・タイガースの5人が40数年ぶりに再会するというので彼らの評伝を初めて読みました。関西出身という理由でファニーズからタイガースに改称させられた事から、彼らが目指していた音楽活動を無視され歯車の様にプロダクションにこきつかわれ、トッポが挫折し、ピーの気持ちが離れ、やがて仲間がバラバラになるまで。
どこからどう見ても1番人気だったジュリー(メンバー最年少)が仲間想いの気遣いの人であった数々のエピソードが、何かうちの淺野に似ていて嬉しかったです。
すっかり白髪になった5人が昔と同じスタイルで歌う!
懐かしい気持ちでみたコンサートでした。車椅子で登場した6人めのメンバーであるシローも歌えて良かった。
日本のグループサウンズ・ブームの火付け役となった本家のザ・ビートルズはもう揃わないんだなあ〜と思うと何だかとてもさみしい気持ちに。
ザ・タイガースの皆様にはこの再会を大切にしていただきたいと思いました。
天野 俊哉
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