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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.526 生誕100年〜オスカー女優ジェーン・ワイマン
 この1月に生誕100年を迎えるハリウッド映画の名女優ジェーン・ワイマン(以下JW)を取り上げます。
 1930年代にコーラスガールとして数々のミュージカルに端役として出演したJWはワーナー映画の専属に。
 1939年このコラムによく登場する「ローマの休日」のエディ・アルバート、ロナルド・レーガンとの共演作品「Brother Rat」でスターの仲間入りをします。さらにこの共演が縁でレーガンと結婚するも8年後に離婚。
 歌も踊りも得意なのにミュージカルでは生かされなかったJWですが、コール・ポーターの伝記「夜も昼も」では珍しくステッキを使ったタップダンスを披露しています。
 ドラマでも無駄な作品への出演が多いのですが、1945年の「失われた週末」「仔鹿物語」あたりから運がむいてきて1948年「ジョニー・ベリンダ」でアカデミー主演女優賞を受賞。いずれもパラマウント映画やMGM映画などワーナー以外での活躍なのが気になるところです。
 また、1951年ビング・クロスビーと映画の中で歌った“In the Cool Cool Cool of the Evening”がアカデミー主題歌賞を受賞したり、人気テレビシリーズへの出演で運の強さをみせます。
 俳優としては彼女よりはるかに格下だった元夫のレーガンが政治家として成功し、カリフォルニア州知事を経てアメリカ合衆国の大統領になった事から今度はJWが《レーガン大統領の元妻》という位置付けにされます。そんなわけで、プライベートでは、ちょっと気の毒な方だった様ですね。
 現在YouTubeでは上に挙げたジェーン・ワイマンのミュージカル・ナンバーの映像からアカデミー賞でのスピーチまで観ることが出来ますので興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね。

天野 俊哉









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