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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.522 宝塚歌劇団100周年記念・雪組公演
 周防正行原作・脚本・監督の大ヒット映画「Shall we ダンス?」の宝塚歌劇団のミュージカル舞台版をこのお正月に観て来ました。
 最近SMAPや嵐のバラエティ番組などへの出演で宝塚を宣伝しているせいか、観客層もかなり変わってきました。一時的でなく、ずっと見続けてくれるとよいのですが。
 「Shall we ダンス?」ですが、私はこの作品の映画を観た事がありません。驚きでしょ?そして、初めて観てとても面白かった!というのが素直な感想です。
 NTTフレッツシアターが協賛しているので、映像を多用して(普段なら時間のかかる)舞台転換を瞬時に切り替える演出はスピーディで楽しめました。本来、舞台の魅力であるアナログ感が薄れてしまったものの、これが21世紀の舞台演出なのですね。黙って受け入れなければなりませんね。
 私の様な指導する側の人間がとても考えさせられた場面があります。それは、主人公が挫折して、それまで熱く打ち込んでいたダンスをすっかり棄ててしまう場面です。ご本人の事情もあるでしょうが、私の力不足でタップダンスを離れた方も多いはず。お芝居そっちのけでそんな事を考えてしまいました。
 さて同時上演のショーは、宝塚100周年にふさわしい「CONGRATULATIONS 宝塚!!」という長いタイトル。演出は近年優れたショーレビューを沢山創っている藤井大介氏。ただし選曲と振付スタッフにはあまり魅力を感じませんでした。
 しかも、今回のショーはあくまで100周年のお祭りなので「さぁ皆さんも一緒に盛り上がりましょう」というテンションのまま10分も15分も経過してゆくので「早く本題に入ってくれませんか?」とダメ出しをしたくなりました。また、メドレー演出が苦手な方で、折角良い曲ばかりなのに、今回は電子音楽で演奏をしてムードをぶち壊してしまいました。
 そんなわけで、逆にフレンチ・カンカンや静粛な教会の中にロック歌手が登場する場面(曲は藤井氏お得意のJ Pop)が独立したショーナンバーとして楽しめました。
 宝塚歌劇団ではもうじゅうぶんにベテランと言える藤井氏。エプロン・ステージやオペラ・カーテン、中割などをうまく使った魅力的な演出を見せて頂きたいものです。それから出演者が客席に降りてくるのが3回は多すぎ。2階席のお客さんが気の毒でスタッフの神経を疑ってしまいました。
 さて2月3月の星組公演は1本ものの大作。チケットは発売と同時に完売。星組の方たち、ホントはショー作品で踊りたいだろうなあ〜と思いました。

天野 俊哉




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