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Vol.521 カレーグルメ2
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《カレー激戦地神保町にて》
東京リズム劇場での「ピノキオ」で共演以来仲良くさせてもらっている加藤忠君と1月の寒い寒い日にランチに出かけて来ました。
今回は私の大学時代の庭でもある神保町に。
もう30〜40年は営業しているであろう老舗のカレー店の中から、街の中心部にある共栄堂のスマトラカレーを選びました。昔から、名前に歴史の重みを感じ尻込みしてしまい、未だに入った事がありませんでした。
開店少しして入店すると、すでに5名の方たちが食べていました。速い凄い。
メニューはポーク・ビーフ・チキン・海老・タンカレーの5種類で、それぞれルーの味が違います、との説明を受けました。
東南アジアのスマトラ島からカレーを持ち帰ったそうな。しかも創業は1924年!90年間続いている味だったのですね。
加藤君は海老カレーのライス大盛り、私はおとなしくビーフカレーにしました。
写真を見ていただければわかる通り見た感じはマイナーですが、一口食べてこれは一筋縄ではいかない味である事に気づきました。目の前にスマトラ島が広がって来ました。と言うのは嘘ですが、前回のムルギーカレーといいスマトラカレーといいオリジナルカレー強し!ですね。
興味のある方はぜひ一度召し上がってみてくださいね。
さて、浦上君と同じく食後にスイーツが欠かせない加藤君の為に私がオススメの店に移動。共栄堂の並びにある柏水堂というケーキ屋ですが、ちっともオシャレじゃないのです。が、そのレトロな時代遅れな感じが加藤君好みでは?と思ってお連れし、案の定喜んでくれました。どのケーキも小ぶりです。私は加藤君の左側のプードルケーキにしました。コーヒーはモカコーヒーしかないというこだわり。1時間ほど加藤君の今年の抱負などを聞かせてもらい楽しい時間を過ごしました。
帰宅後、このコラムを書くにあたりこの冴えない(失礼!)ケーキ屋さんを調べたところ、創業1929年!である事を知り仰天してしまいました。しかも神保町で最も有名なケーキ屋だとか?
もちろん戦火をくぐってきたわけですから、建て直しもしたでしょうが、両店共に新しいお店にはない魅力満載でした。BGMは揃って重々しいクラシック音楽だった事を付け加えておきましょう。
天野 俊哉
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