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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.519 生誕100年テックス・ベネキー〜ビッグバンド時代のスタープレイヤー
 1930年代から40年代にかけてアメリカのポピュラー音楽界で絶大な人気を誇ったスイング・ジャズのビッグバンド・ビジネス。
 その中で最も人気があり、今日までその存在及び音楽がきちんとした形で伝えられてきたのが、グレン・ミラー&彼の楽団です。
 今年、生誕100年を迎えるテックス・ベネキー(以下TB)は、多分ミラーに最も可愛がられた楽団メンバーであり、テナーサックス奏者兼歌手です。
 生前のミラー楽団のヒット曲の多くを歌っており、彼等が出演した2本の映画「銀嶺セレナーデ」「オーケストラの妻たち」では、TBのスタープレイヤーぶりをたっぷり観る事が出来ます。決して美男子ではありませんが、そのヴォーカルスタイルには味がありました。
 今から25年位前に日本でも発刊されたジャズ評論家ジョージ・T・サイモンが書いた「ミラーの評伝」でもTBの人柄の善さに触れており、リーダーだけでなく楽団の皆から慕われていたとの事です。
 グレン・ミラーは人気絶頂期の1942年アメリカ軍に志願する為に楽団を解散、そして1944年に戦死。
 戦後、ミラー夫人により新しいグレン・ミラー楽団を結成するにあたりリーダーとして選ばれたのがTBでした。
 TBは、1946年以降その楽団を維持したものの1950年にリーダーを脱退してしまいます。ベネキー夫人が口を出してきたことがその原因だと「ミラーの評伝」にあります。ビートルズのレノン夫人といい身内からの圧力は絶対なのでしょうね。勿体無い事です。
 その後、ミラー楽団のリーダーはめまぐるしく変わり現在に至ってます。私も、何代目かのリーダーセッションを来日した時に聴きましたが魅力を感じませんでした。
 TBは2000年まで活躍した方なので、もっと長くグレン・ミラー楽団を引き継いで欲しかったですね。

天野 俊哉




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