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Vol.515 生誕100年ハロルド・ラッセル〜演技経験ゼロでのオスカー受賞者
 中学生の頃、テレビの深夜劇場で観て大変感動し、また考えさせられた映画があります。1946年のアメリカ映画「我等の生涯の最良の年」がそれです。
 当時のハリウッド映画のオールスター・キャストで固められた良質の作品でした。戦争から戻った3人の兵隊の中に、戦場で両手を失った義手の男性が含まれていました。それが今回取り上げるハロルド・ラッセル氏です。
 戦前肉屋で働いていたラッセル氏は、第二次世界大戦で実際に傷を負いました。
 戦後、先の作品で初めて映画に出演しアカデミー助演男優賞を受賞しました。
 ただし映画出演はそれだけで、退役軍人の為に働く道をラッセル氏は選びました。
 戦争に勝った大国アメリカでも、実のところ多くの兵隊さんが帰国してから、様々な理由で苦労した様です。
 戦後の日本では、アメリカのそんな真の姿を描いた映画はほとんど上映されませんでした。退役軍人の日常と苦労を扱ったジーン・ケリーの「Living in a Big Way」も多分そんな理由で日本未公開に終わった作品の1つに違いありません。
 年末、古本市でラッセル氏が1949年に書いた自叙伝「勝利はわが手に」(写真)を見つけました。そこには当時、前向きに生きるラッセル氏の魅力ある文章が綴られていました。
 2002年88歳で亡くなられたそうです。

天野 俊哉




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