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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.513 ファイアbyルブラン
 年末公開されたドキュメンタリー映画。パリのおしゃれなナイトクラブであるクレイジーホースで期間限定で上演されたヌードショー「FIRE」の記録。
 実は私が14年前にパリに旅行した時、3箇所のナイトクラブを回りましたが、その中にクレイジーホースはいれませんでした。限られた時間しかないため、旅行前に悩んだのですね。LIDOもムーランルージュは絶対外せないし、モンマルトルのパラディラタンにはとても惹かれていました。かと言ってクレイジーホースが最後まで候補からはずせなかったので、松本晋一さんに相談したところクレイジーホースの映像を見せてくれました。その結果ステージではなく、あくまでも女性の体の美しさを追求したヌードショーであるクレイジーホースをパスする事に。
 そんなこんなで観逃したクレイジーホースのショーを扱った映画「ファイアbyルブラン」に戻ります。現在パリのナイトクラブのショーは世界中からやってくる観光客をターゲットにしたものなので、たっぷりお金をかけて1年も2年もロングランさせるの、よって期間限定しかも80日間しか上演しなかったショーって?
 有名なシューズデザイナーのクリスチャン・ルブランが演出、映画「エレファントマン」のデヴィッド・リンチが音楽を担当。
 ルブランの「私はまず自分の為にショーを創る!」というフランス人丸出しのコメントでコケましたし、それならもう少し靴を生かした振付なり演出が必要だったと思いました。
 そしてクレイジー・ダンサーズの女性ですが、顔から体つきまでそっくりで個性まで殺しているので、さすがにソロが続くと飽きました。
 私が観た劇場は3D上映だったので入口でメガネを渡され、かけての観賞となりました。まあそれなりに飛び出して見えましたが、さほどでもないので途中から外してしまいました。
 なんか普通の画面で観たかったかな?
 という訳で残念ながら、パリの旅行で「クレイジーホースをパスした事が決して間違いではなかった」再確認だけの観賞に終わりました。スミマセン。
 でも皆さんは気に入るかも知れませんよ。

天野 俊哉




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