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Vol.503 映画版「On Your Toes」のトホホその2
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ジョージ・バランシンとヴェラ・ゾリーナ
バレエに関してそれほど詳しくないのですが、この二人には昔から興味がありました。片やバレエ・リュスの伝説の振付師ジョージ・バランシン、片やハリウッドにスカウトされた美人バレリーナですから。おまけに愛の無い結婚をしてしまったとか?
かつて「バランシン伝」という7000円もする立派な本が出版されましたが高価なのと、彼のハリウッド時代にしか興味がないため購入しませんでした。最近、教室近くの品川図書館でこの本を見つけたのでよく立ち読みしてます。
たった2つのバレエシーン
さて「On Your Toes」でのバレエですが、1つめの「Princess Zenobia」はヴェラとマッチョなパートナーであるチャールズ・ラスキーとの色気のあるそして力強いパ・ド・ドゥがあります。バレエやってる方々からお叱りを受けそうな表現で、すんません。
興味ある方は「ザッツ・ダンシング」をチェックして下さい。ちなみに後半は主役のエディ・アルバートが現れてコメディバレエになり大笑いさせてくれます。
そして2つめが有名な「Slaughter on Tenth Avenue」です。私が思うにやはりジャズの曲でバレエという試みは、この時代のバランシンの振付では成功していない様に感じます。しっとりした動きは魅力あるのに曲がスイングし途端妙なスタイルに見えます。勿論私の感性が欠如してるだけかも知れませんが。後半は先に触れた通りエディの偽タップダンスで笑わせてくれます。
このバレエは、ブロードウエイの舞台で踊っていたレイ・ボルジャー位超人的なコメディアン兼ダンサーでなければこなせない展開なので映画会社は最初から諦めていたのかも知れません。このバレエをシリアスなムードに切り換え成功したのがジーン・ケリーです。
1948年のMGMミュージカル「Words and Music」での“Slaughter”はYouTubeで観ることが出来ます。
というわけで期待を大きく裏切ってくれた「On Your Toes」ですが、すでに3回観たのでもう1エピソード位は書けそうです。
天野 俊哉
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