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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.501 最前列
 私の歴代パートナーには現役女子中学生がおりまして、先日彼女のブログに学校での席替えの事が書かれてました。席替えで「憧れの彼の隣になれた!」みたいな色気のある内容ではなくて「目が悪いから最前列になれたんですよお〜」って話でした。無邪気ですね。
 さて今回は学校ではなくて、劇場での最前列のお話です。
 宝塚歌劇を上演する東京宝塚劇場の最前列は何より手に入りにくいもの。ではありますが、過去に2度ほど座らせていただきました。
 水夏希さんがいらした頃の雪組公演と、最近では大空祐飛さんの宙組公演でした。
 普段はどんな方が座るのか?ウォッチングした限りそんなにディープなファンばかりという感じでもなくて驚きました。
 水夏希さんの時は、宝塚OGで女優の真矢みきさんが私から少し離れた席にいらして熱く観劇されてました。
 舞台上のキャストはさぞ緊張した事でしょう。この方誰よりも早くしっかり拍手をするので後輩思いなんだなあと感心しました。
 真矢さんのオーラに圧倒された事もあり、印象が散漫になった初回は周りを観察する余裕すら無くあっという間に終わりました。
 さて印象的だったのはジックリ構えて挑んだ2度目の時でした。
 私の横に座られたご婦人がとにかくよく寝る方で、目の前にスターが立っても起きようともせず、そのままでした。お芝居だけでなく華やかなショーでも寝たままでした。また、左手に持ったジュースの入った紙コップがいつ(私に向かって)こぼれるかも私には心配でした。当然です。
 これでは熱演されてる方達が気の毒だなあ〜とは思ったのですが、意外にも皆さん最前列には目線を送らないのですね。そう言えば私も舞台上の方と目があったのはフィナーレでシャンシャンを持って並んだ時位でした。あとでヅカファンの方に聞くと、熱心な人は「スターさんが見下ろす2〜3列目に座るんですよ」との事でした。なるほど。
 さて宝塚の舞台は本舞台の前にエプロンステージという人がやっと一人通れる位の狭いステージがあり、主にスター格の方が演技をしたり歌ったします。
 でも恐いでしょうね暗転の引っ込みが。まさか押田君みたいにド近眼なのにコンタクトレンズを着けない人間は宝塚にはいないと思いますが。
 この公演のショーでの事、トップスターの大空さんを中心に背の高い格好いい男役さん6人がエプロンステージでキザなポーズを決めて暗転になりました。私は見ました。暗くなった次の瞬間7人全員がサッと手をつなぎ、客席に体を向けたままの姿で、カニの横歩きをしながら高く足をあげながら仲良くフェードアウトしたのです。なんて微笑ましい光景でしょ。安全に配慮したスタイルですがユニークすぎてね。リズム劇場での薄井ママと仮面タッパーとブラックデビルのフェードアウトに匹敵する魅力。ただし暗転中の出来事なのであしからず。
 そんなこんなで、本来じっくり舞台全体を確認する事が好きな私にとって、残念ながら最前列は良いポジションではありませんでした。おわり

天野 俊哉




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