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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.500 YouTubeで観る〜踊る振付師その3 ロバート・オルトン
 1930年代から50年代にかけブロードウエイとハリウッドのミュージカルで大活躍した振付界のビッグネームであるロバート・オルトン。
 近年、DVDのメイキングや往年のダンサー達へのインタビュー映像などでの証言を聞くまでは、あの「ジーグフェルド・フォーリーズ」でのフレッド・アステアとジーン・ケリーの凄いデュエットも「イースターパレード」でのアン・ミラーの華やかなソロも「踊る海賊」でのジーンケリーのアクロバットダンスも全てロバート先生の振付作品として受けとめていました。まあクレジット上の名前なんてホントは当てにならないものですからね。
 ただ、実際はどうなのかは別としてロバート先生が担当したダンスナンバーは品位があり衣装、照明、装置そしてダンサーが一流でしたので『ダンスナンバー総合演出』みたいなクレジットなら良かったのかも知れません。1902年生まれなので、MGMミュージカル全盛期は既に40代を過ぎてたわけですしね。
 彼がたった1度スクリーンに登場したのが1930年代ハリウッドの大女優グレタ・ガルボのダンスのお相手としてでした。
 さすがロバート先生のダンス界での存在の大きさを象徴してますよね。
 現在YouTubeで観る事が出来るのは1941年MGM映画「奥様は顔が二つ」“Two Faced Woman”でのダンスナンバーです。そのものズバリGreta Garbo Dancingを検索するだけです。ラテン曲チカチャカが流れているナイトクラブに現れたほろ酔い気味のガルボさま。仲間とワイワイやってると、黒燕尾で決めた紳士がテーブルまでやって来ます。彼こそがロバート先生で、当然の事ながらダンスに誘います。
 私がこのナンバーを初めて観たのが1976年の「ザッツエンタテインメント2」での事でした。その時すでにダンサーっぽいけれど、アステアやケリーに指導出来る柔軟さは感じられず、先に触れた様に「ホントに振付したの?」と大いに疑問を持ってしまった訳ですね。
 当時、神秘的な女王様女優として売っていたガルボさまが180度イメージチェンジを試みた名シーンですが、当時のアメリカの観客はそんなガルボさまの軽々しさを受け付けませんでした。
 結局MGMはガルボ時代に見切りをつけました。ガルボさまも潔く引退して今では伝説の大女優となりました。
 そんなお二人のデュエットダンス是非ご覧になって下さい。

天野 俊哉




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