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Vol.488 Steppin Out With My Baby
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この曲は、1948年のMGM映画「イースター・パレード」でフレッド・アステアが劇中劇の舞台で歌い踊りました。
本当はジーン・ケリーが主演するはずだった事から、有名なアステアのスローモーションで動くアイデアがケリーから出された事はよく知られています。
さて、アステアが3人の女性ダンサーとからんでゆくペアのパートが何回観てもしっくりいってない様に感じます。白川希君も「ここはケリーの振付のまま使ったのでは?」と私と同じ見解を。
初めてこのナンバーをみてから37年たちますが、私の様なミュージカルマニアは、では「最初からアステアのナンバーとして作られていたら、どんな風になっていたのだろうか?」と考えてしまうのですね。バカみたいですが。
実は「2013年の東京リズム劇場」でその答えが出たのです。日本のフレッド・アステアこと白川希君を松本せんせがどう演出するのか?ずっと楽しみにしていたのですが、そのナンバーが“Steppin Out With My baby”に決まりびっくりしました、そして凄く興奮しました。
まずソロパートを白川君が作り、女性が絡んでくるパートからが松本せんせの振付。松本せんせはダンスナンバーにおけるアイデアはどれも素晴らしいので、才能あるお二人のやり取りがちょうど振付のハーメス・パン(アステアのダンスに最良のインスピレーションを与えた人)とアステアの様に見えました。
毎回お稽古を勝手に見学させていただきながら「あっアステアだったらこんなサラッとしたペアダンスを作ったはずだ!」と思いました。白川君もこの実にスマートで品位のある?せんせの振付が凄く気に入ったそうです。
また、白川君が女性と組む時に例えば倉形先生が相手でも、西村さんが相手でもあまり感情移入せず「レディ1」次は「レディ2」という風に淡々と踊るあたりがもうアステアそのものなのです。大いに笑いました(アステアのパートナーの皆さんもこうコメントしていたものです)。
2013年の今になってこんな素晴らしい経験が出来て嬉しかったデス。
天野 俊哉
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