TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.478 YouTubeで観る宝塚レヴューの名作
1984年月組公演「ザ・レヴューU」
作・演出:小原弘稔

 宝塚歌劇団創立70周年につくられました。YouTubeではその年にNHKテレビで放送されたバージョンをノーカットで観る事が出来ます。舞台装置、衣装、音楽どれをとっても現在のレヴューとは比べ物にならない位豪華絢爛です。
 当時のトップスター大地真央さん黒木瞳さんのオーラはもちろんですが、一番の魅力はやはり小原先生の演出でしょう。先の大浦みずきさんのコラムで触れましたが、小原先生には「MGMミュージカルみたいな凄いものを舞台でやってやろう」というこだわりがありレヴューやショーには必ずそんな一場面があります。
 今年宙組で上演された「Amourde99〜99年の愛」では小原先生作品の名場面として“泥棒紳士”ナンバーが登場しましたが、これは元々フレッド・アステアがMGMミュージカルで踊ったナンバーのオマージュでした。
 「ザ・レヴューU」で私がお勧めしたいのが、劇中劇「レディサラ」です。原作はデイモン・ラニアンの「1日だけの淑女」で、これに4つのミュージカルナンバーが入り展開するのですが、この4曲すべて1936年のMGMミュージカル「巨星ジーグフェルド」からのもので、編曲からコーラスまでオリジナルに近いものを再現してます。劇場で初めて聴いた時、MGMオーケストラの音楽に負けない重厚さ奥行を感じました。ただしダンスナンバーの振付(山田卓)はレトロ感を残しつつもキリッとしているあたり流石だなあと思いました。このミニミュージカルは「東京リズム劇場」の中のタップ名作劇場みたいな存在で、松本晋一さんが3時間の「マイ・フェア・レディ」をたった20分で見事にまとめあげた様に、小原先生も2時間はある物語を短く大変魅力的なコメディにしたてあげました。
 テーマ曲は現在でも歌われる“タカラヅカフォーエバー”です。歌も踊りもゴージャスに繰り広げられレヴューの醍醐味をあじわえます。是非ご覧になってみてください。

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.