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Vol.468 東京リズム劇場ミニコラム9
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21人目のパートナー
今回リズム劇場で踊らせていただいたデュエット作品はY's作品に入っていない私の為に最後の最後にせんせが用意して下さった企画ですが、パートナーの人選は17名の女性キャストからせんせに一任しました。その日から「誰が来るのだろう?」とずっと楽しみにしていたものです。
公演1か月前の忘れもしない金曜日の夜。全キャストに送られてくる一斉メールの香盤表を見てパートナーを知らされました。私の新しいパートナー西村麻亜沙さんは前の出番からデュエットまで衣装の着替えに使える時間がたったの90秒。それでも私の「イメージに合った衣装を着ます」という前向きなお言葉をいただき、やる気のある方なのでホッとしました。結局頭のてっぺんから爪先まで全取っ替えしてくれました。稽古もお互いあまり時間の無いなかで良く調整し参加してくれました。
西村さん世代のほとんどの女性タップダンサーはこういったデュオナンバーの経験が少ないので振付以上に雰囲気づくりに時間をかけました。男性の先生から指導を受けている方なので、最初二人で踊った映像を見たら私達がまるで東京リズムボーイズみたいでした。それはシャープでカッコイイという意味ですが「もっと女性っぽく改造しなければ!」と思いました。その時から西村さんには私のわかりづらい抽象的な説明を少しずつ理解してもらい、何回かの稽古でキュートなパリジェンヌに変身してもらいました。赤いベレー帽がお似合いでしたね。仕上がりは勿論ですが、それ以上に西村さんの踊りに対する真剣な取り組み方が、年長者である私にとっても良い勉強になりました。ありがとうございました(文中に“改造”とか“変身”などの言葉が登場しますが、「仮面ライダー」とは何の関係もありません)。
天野 俊哉
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