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Vol.466 東京リズム劇場ミニコラム7
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演技開眼?
TRT出演10年目にして初めて私が演技に目覚めそして見事に失敗した話。
芝居の稽古というものは役者さんにとって日々挑戦である。松本せんせのダメ出しにどんどん変化球を出して答えてゆく皆さんには脱帽。今回、冨田先生手塚君と3人でからむシーンの稽古が多かったのですが毎回「かおるさんこうしてみたら?」「てっちゃんこうかな?」とかなり細かいダメ出しなり提案がせんせからだされますが、ほとんどが二人に集中。私には何の注意もありません。多分演技もセリフもヘタなので最初から私のレベルに合った最小限出来そうな演技とセリフしか与えられていないのでダメ出しすら出せないのでしょう。
今回ぶったまげたのは、もう1つのお芝居にもキャスティングしていただきセリフもあったこと。こちらではみすみ先生穴田君と3人でからむシーンの稽古が多かったのですが、ダメ出しや提案は、やはり私以外のお二人に集中。本番を1週間後に控えた稽古で私も自分の役に命を吹き込もうと遂に自分の役を掘り下げました。そして「表情をつくり」「濃く演じ」そして「くさくしゃべって」みました。ところが穴田君と熱くセリフを語りあいながら何となく違和感を感じた私。「そう、東映のヤクザ映画にこんなシーンあったなあ?」ふと思った瞬間、せんせからストップがかかりました。「天野さん穴田とかぶりすぎ〜」皆さんにはゲラゲラ笑われてしまい、真面目な穴田君までもが吹いてしまいその後、喋れなくなってしまいました。すっかり出来上がっていた芝居のテンポを乱してしまいました。スミマセン反省。やはり素人は素人らしくおとなしく演じなければいけないのだな!残念ながら演技開眼にはなりませんでしたが挑戦できて良かったと思いました。
天野 俊哉
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