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Vol.396 生誕100年〜レッド・スケルトン
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1940年代から50年代にかけ、映画・ラジオ・TVで大活躍したアメリカの人気コメディアンのレッド・スケルトン(以下RS)が、この7月に生誕100年をむかえます。
話術に加えアクロバット芸もこなす実力派です。しかも、その人柄の良さから多くの人から愛されました。普通コメディアンと言うとボッブ・ホープやジェリー・ルイスの様に一枚看板で映画史に名を残すものですがRSは、天下のMGM映画と契約していた事から異質な存在として私の記憶に残っています。そうあの素晴らしいMGMミュージカルの数々に、主演女優主演男優の相手役として。タップダンスの女王エレノア・パウエル、アン・ミラー、水着の女王として有名なエスター・ウィリアムズ、コメディ界の女王ルシル・ボール、さらにジーン・ケリー、フレッド・アステアなどがズラリ。
彼ら彼女らの歌や踊り、泳ぎの見せ場の合間こそがRSがもっとも輝く場所だったような気がします。そんな彼の十八番芸は「ジーグフェルド・フォーリーズ」でみせたジントニックを飲み過ぎてベロンベロンになるコマーシャルのネタでしょう。これ笑えます。
先ほど彼の人柄の事にふれましたが、音楽家チームの伝記映画でフレッド・アステアと主演した「土曜は貴方に」"Three Little Words "こそは、RS 最良の作品だとおもいます。アステアもいつになくリラックスしていてRSとの共演を楽しんでいます。オススメします。
RSは決して美声ではないのですが、映画の中で良く歌っておりました。
「土曜は貴方に」では、アステア、ヴェラ=エレンと“Nevertheless”をロマンチックに。
「世紀の女王」では、ハリー・ジェイムス楽団をバックにジーン・ポーターと“I'll Take the High Note”を。
極めつけは「水着の女王」で、エスター・ウィリアムズ、リカルド・モンタルバン、ベティ・ギャレットらと歌ったコミックソング“Baby Its Cold Outside”は1949年のアカデミー主題歌賞を受賞しました。ちなみに歌った四人の中に本格的な歌手はおりません。いかがですか、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
天野 俊哉
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