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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.394 アフリカ音楽コンサートに行ってきました
 横浜で開催中の「第5回アフリカ開発会議」(TICAD V)の関連イベントとして、戸塚区新庁舎で開催されたアフリカ音楽コンサート「素晴らしきアフリカの大地へ・・・」に行ってきました。ローリング・ストーンズやスティービー・ワンダー、日本でもEXILEやSMAPと競演したことのある西アフリカセネガル共和国の打楽器奏者ワガン・ンジャエ・ローズ氏とソフィーケルギ・グループのみなさんが、アフリカの壮大な風景を感じさせる熱いビートと激しいダンスを魅せてくれました。みなさん日本語がペラペラで、演奏の合間に楽器の解説や曲のタイトルの意味などを聞かせてくれました。
 12時の開演から約1時間、アンコールも終わる頃になって、セネガルの国営放送の取材班がやってきました。がたいのいい、マフラーを巻いたディレクター風の方がステージに進み、最前列に座っている私の目の前でワガンさんと握手をしながら相談を始めました。
「なんだ、もう終わりかい?」
「遅いよ、日本では時間どおりに物事が進むんだよ。終わりだよ」
「それは困るなぁ。もう少しやってくれないか?」
「無理。お客さんもボクたちも腹ペコだよ」
「私だって手ぶらじゃ帰れないよ。頼む!大きく扱うからさ。ねっ?」
「しょうがないなぁ」
という会話だったかどうか分かりませんが、ワガンさんの弟イバさんが客席に向かって「みなさんがお腹が空いているのはよ〜く分かっていますが少しだけ忘れてください。もう少しやってもいいですか?」と聞くと、拍手が沸き騰がりました。再び演奏が始まると、お調子者のお客さん数人がダンサーと一緒に踊り始めました。もちろん私もそのうちの一人で、私の周りをカメラがローアングルで一周したので、もしかしたらセネガルの国営ニュースに映ったかもしれません。
 1時間半にわたり素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたワガンさんたちに惜しみない拍手が贈られました。
 公演後、私も取材班の端くれとしてセネガルのタップダンス事情を聞かせて頂こうとワガンさんに近づいたのですが、国営放送の取材班や大勢のお客さんに囲まれていたため、簡単なお礼の言葉と握手しか交わすことができず断念。代わってサバールダンスで超人的な跳躍力を見せてくれたダンサーの方に聞いてみることにしました。
(握手を交わしながら)「素晴らしかったです」
「ありがとう。名前は?」
「(ファーストネームで)○○です」
「○○、ありがとう」
「こちらこそ、はるばるセネガルからありがとうございます」
「家は府中。彼女が奥さん」
と指し示してくれた先には、とてもきれいな日本人女性がいらっしゃいました。奥さんに会釈しているうちに彼が他のお客さんと会話が始まってしまったため、肝心のタップダンス事情を聞き逃してしまいました。取材班として失態です。
 伝統と革新、日本文化と外国文化を融合して新たな価値を生み出してきた港町横浜の素晴らしさをアフリカ諸国を始め世界各国からのお客様に感じて頂けたら、ハマッ子としてはうれしい限りです。

Y's取材班




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