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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.369 八景フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会に行ってきました
 鎌倉芸術館大ホールで開催された八景フィルハーモニー管弦楽団第33回定期演奏会に行ってきました。昨年8月に開催された前回では、炎天下にもかかわらず開場の30分以上前に長蛇の列ができていたので、今回は1時間前に行ったのですが、みなさん寒い中いつから並んでいたんでしょう、既に長い列ができていました。八景フィルファンの方はタフですね。
 大ホールは座席に続く通路から望む、古都鎌倉を思わせる中庭の竹林が素敵です。ホール自体も天井の高さがたっぷりとした設計で素晴らしい空間です。
 前回に続き、福田夏絵氏の指揮により下記の3曲が演奏されました。
・ブラームス 悲劇的序曲
・ハチャトリアン 「ガイーヌ」より抜粋
・ブラームス 交響曲 第4番
 ブラームスはあまりにも有名ですが、ハチャトリアンと聞いてピンと来ない方でも“剣の舞”と聞けば、あのリズムが思い浮かぶのでは?ちなみに同曲は、彼が制作したバレエ「ガイーヌ」の楽曲群には当初無かったのですが、初演前日になって「クルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る」場面が急遽追加されることになったため、徹夜で一気に作り上げたそうです。この曲がハチャトリアンの名を後世に残すことに大きく貢献することになるのですが、当時の彼としては、自分よりもこの曲だけがあまりにも有名になってしまったため複雑な心境だったらしく、「ミスター剣の舞」と呼ばれてムッとしたり、「こうなると知っていたら、この曲は書かなかったよ」と弟子にぼやいていたそうです。
 話が逸れてしまいました。さて、福田氏の男前な指揮や演奏の素晴らしさは鑑賞して頂くしかありませんので、パンフレットについて触れます。毎回フレンドリーな紙面作りで楽しませてくれるんですが、今回もふるっていました。1曲目の悲劇的序曲を落語でお馴染みの八つぁんと熊さんの掛け合いで紹介してくれます。“ひげき的”が“しげき的”になってしまう江戸っ子の熊さんと、スマートな喋りの八つぁん。八つぁんがやたらブラームスに詳しいだけでも笑えるのに、さっきまでべらんめぇ調だった熊さんが「マーラーにも同じ名前の曲が・・・」なんていきなり言うもんだから、もうおかしくて。オチまでついて傑作です。
 運営委員長のご挨拶文の一節、「全員が力を発揮する演奏を目指して一人一人がコツコツと練習しております。“小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ”とはイチローの名言ですが、その言葉を信じて今日の本番に良い演奏ができるよう、最善のコンディションにまで整えられるようにしたいと思います」に感銘しました。私も9月の発表会をめざして練習を重ねて行きます。タップなだけに“コツコツ”と。
 次回の演奏会は、2013年7月21日(日)に神奈川県立音楽堂で開催される予定だそうです。ぜひご鑑賞ください。
八景フィルハーモニー管弦楽団公式サイト http://8phil.fan.coocan.jp/

Y's取材班




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