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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.368 カンヌライオンズフェスティバル入賞作品上映会に行ってきました
 第59回カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル入賞作品上映会に行ってきました。今回から会場が横浜の放送ライブラリーから中央区築地の浜離宮朝日ホール小ホールに移され、座席数も2倍の400席になりました。さすが東京、業界人っぽい感じの方が大勢来場されていて満席でした。
 同フェスティバルは広告賞の中でも世界最大級の規模を誇るイベントで、今回は34,301作品のエントリーがあったそうです。上映会では日本代表審査員を務められた佐藤カズー氏が、フィルム部門グランプリを始め数十作品をカタカナ言葉いっぱいに解説してくれました。カズー氏が審査員を務められた感想は「つまらなかった」そうです。「なぜつまらなかったのかよくよく考えてみたら、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でシェア(共有)されて観た作品ばかりで驚きや新鮮味が無かったから」だそうです。便利なのも考えものですね。SNSもシェアもしない私は、初めて観る作品ばかりでとても楽しめました。
 今回のフィルム部門グランプリは、スローフード食材を使ったブリトーやタコスが人気のメキシカングリルチェーン店CHIPOTLE(チポートレ/アメリカ)のCM「BACK TO THE START」。コマ撮り(静止物を少しずつ動かして、1コマずつ撮っていく手法)の映像に派手さはありませんが、「『そのCMを見た人が何かを考え、何かを変えようとするものでなければならない』という選考基準を高く満たしていたので満場一致で決まった」そうです。「私たちは生産の効率性を優先してきたあまり健康を害しかねない食物を供し、環境を破壊してきてしまったのではないでしょうか。今こそ原点に立ち返り、安心して食べられる昔ながらの食糧・食材の生産に立ち返りましょう」。 そんなメッセージが、カントリー界の大御所ウイリー・ネルソンが歌う“Back To the Start”のフレーズから伝わってきました。グラミー賞授賞式番組でこのCMが全米にオンエアされるや、その反響のあまり“ファーストフード=健康を害する悪者”としてマクドナルドがやり玉にあげられてしまい、とうとう「これからは放牧して育てられた畜産に切り替えます」と謝罪会見にまで発展してしまったとか。マックからすればとんだ言いがかりでしょうし、チポートレの本意だとも思えませんが、それ程CMの影響力は大きいということなのでしょう。
 他にも企画力の高い秀作揃いで、あっという間の2時間でした。次回も楽しみです。
「BACK TO THE START」(CHIPOTLE MEXICAN GRILL)
http://chipotle.com/en-US/fwi/videos/videos.aspx?v=1

Y's取材班




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