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Vol.366 ジェニー・ルゴン追悼〜セピアのシンデレラ
 少し前の事になりますが、みすみ“Smilie”ゆきこ先生のブログで、黒人の女性タップ・ダンサー、ジェニー・ルゴン(Jeni LeGon、以下JL)の死を知りました。
 JLと面識があるなんて、みすみ先生の人脈の広さにあたらめてびっくり。私にとってはハリウッド・ミュージカルで踊っていたタップの大スターという存在です。と言っても、華やかにスタートしたのに、ハリウッドでは決してラッキーではありませんでした。
 JLはビル・ボージャングル・ロビンソンのパートナーとしてハリウッドにスカウトされ、1935年のRKO映画「Hooray For Love」(日本公開題名「青春万歳」)でデビュー。今日では「ビル・ロビンソンの唯一の女性パートナー」(たくさんデュエットしていたシャーリー・テンプルは子どもだったのでカウントせず)とか、「セピアのシンデレラ」として知られています。JLはエレノア・パウエルや、レイ・ボルジャーと同じBuck & Wingのタップ・ダンス・スタイルで、トレードマークだったというスラックス姿がすてきです。
 その後、JLとビルはそろってタイロン・パワー主演の大作「Cafe Metropole」(1937)にキャスティングされ、デュエットを踊るのですが、映画完成後、2人の出演場面はすべてカットされてしまいます。ビルには、シャーリー・テンプルの相手役というポジションが残されましたが、JLはハリウッドにおいて次第に脇役の存在に。例えば、1941年のユニヴァーサル映画「I Can’t Give You Anything But Love, Baby」では、キャスト8番目のAnnieという役でクレジットされているのに、出演時間は2分足らずのメイド役です。歌ってはいますがタップは踏んでいません。また最近知ったのですが、JLはあの「イースター・パレード」(1948)にも出演しています。アン・ミラーのメイド役エッシーがそれです。セリフも多くて印象に残る役ではありましたが・・・
 この2月、アメリカから帰国した松本晋一さんが「Hooray For Love」のDVDを買ってきてくれました。JLのダンス・ナンバーがたっぷりで、ビルと共にキラキラ輝いています。
 ジェニー・ルゴンのご冥福をお祈りします。

「Hooray For Love」“Living In A Great Big Way”
http://www.youtube.com/watch?v=rnGd6Gns4Is

天野 俊哉




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