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Vol.36 Osshieのトロワ・コント 2
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駅の自動券売機で切符を買うと「ピーピー」という音が鳴りますよね☆
この間、ある女性が、その「ピーピー」という音に反応して「はい、はい、わかりました。はい、はい、わかりました」と何度も何度も答えていました。
そんなことを言ってる余裕があるなら早く切符を取ればいいのにと思いながら、僕は幼い頃「はい」は一回でいいのよと親にしつけられたことを想い出しました。
子供のときは、何で「はい」は一回が良いのかよくわかりませんでしたが、今では「はい、はい」はソーラン節ぐらいのもんだと理解しております(*^_^*)
さて、今回はふたつ目の作品「コーラスライン」に注目してみましょう!!
「コーラスライン」とは、ミュージカルの舞台中央やや後方を左右に走るコーラス(主要キャストをバック・アップするその他多勢)が前へ踏み越えてはならない区切りになっている線のことです。
そのコーラス・メンバーを選ぶオーディションをドラマに、演出兼振付のマイケル・ベネットの原案によって創られました。
1975年4月、ニューヨーク・オフ・ブロードウェイのパブリック・ニューマン劇場で幕を開け、3ヶ月後にはオン・ブロードウェイに進出。
1990年4月28日の終演までに実に6137回公演、観客動員数664万人という大記録を打ちたてました。これは、すごい!!
そして、1976年のトニー賞最優秀ミュージカル賞を獲得しています。
また、リチャード・アッテンボロー監督、マイケル・ダグラス主演の映画も話題となりました。
リチー役をグレッグ・バージが演じていたのも光っていましたね。彼のタップには目が釘づけになりました。
そのビデオが松竹から発売になったとき、僕は「ウオー!」と星飛雄馬のように一人うなってしまいました(ToT)/~~~
「コーラスライン」の最大の見せ場は、フィナーレで17人全員が金色のコスチュームで、一人ひとり観客に挨拶し、肩を並べて踊るところですが、僕はこの作品の最大の魅力は、合計90時間にも及ぶダンサーへのインタヴューに裏づけられたそのドキュメンタリー性にあると思います。
「うっ、今まで書いてきたコラムの中で最も良いこと言ってるじゃん!!」(T_T)
とにかく、ダンサーの個性が強烈で圧倒されます。「こんな人たちがコーラスだなんて、やっぱりブロードウェイはすごい」と感じたことを覚えています。
駅のホームで「白線の内側までお下がりください・・・」とアナウンスが流れると、僕にとってその白線は「コーラスライン」へと変わります。
すくっと白線の上に立ち「♪僕って何だあ〜、履歴書が〜僕か〜、写真も本当の僕じゃ〜ない〜♪」と、ダンサーの一人ポールの歌を歌うのです。
そして電車のドアが開くのと幕が開くのとをだぶらせてイメージしつつ颯爽と乗り込みますが、リュックの中のタップシューズのあまりの重さに我に返り「ちょっと恥ずかしい」自分がいる・・・
それでも「負けるもんか」と日常の仕事へと向かうのです。
写真上 : |
1977年版オリジナル・ポスター |
写真中 : |
映画「A CHORUS LINE」(1985年)のDVDパッケージ |
写真下 : |
印象的なフィナーレ・シーン |
押田 勝年
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