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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.338 4トロンボーン・ライヴ・メモ
 夏の暑い日。新大久保の「SPACE DO」という小さなコンサートホールに出かけました。ミニといっても天井は高く広々とした空間が気持ちいいです。世界的に有名な音楽家が何人も出演しているホールです。この日はトロンボーン4本とチューバが演奏する「Hashiyan Project Band」の気軽なミニコンサートです。いつもライヴで会っていますが、その顔とは違って見えます。緊張している感じです。
 今回の奏者を紹介します。1stトロンボーンは様々なセッション、ミュージカルなどで活動している三塚知貴さんです。自ら主宰する“Burnin' Notes Jazz Orchestra”で演奏するトミー・ドーシーの「センチになって」では甘い音色がかっこよいです。
 そして、このバンドのリーダーの橋本佳明さんが2ndにいます。クラッシックからポップスまで幅広く活躍し、各バンドの作編曲も手掛け、生徒さんを多く育てています。その奏法は正確で音が美しいです。性格が現れます。
 3rd奏者は池田雅明さん。米国バークリー音楽院やマンハッタン音楽院で学び、ニューヨークでは数々のクラブで腕を磨きました。日本の大学でもジャズを教えています。この楽器の醍醐味を感じさせるエンターテイナーです。
 一番右端の4番目はベーストロンボーンの渡辺亮さんです。がっしりした体躯で「森寿男とブルーコーツオーケストラ」の低音部を支えています。バラード曲ではムードたっぷりに聴かせます。
 そして、4トロンボーンをサポートする、ベースの役割が5本目の管楽器、チューバ奏者の家中勉さんです。バックにいて目立ちませんが、メロディを担当すると自然なリズム感で聴かせます。すごい!
(写真は移動演奏中で、左より池田さん・三塚さん・橋本さん・渡辺さん・家中さんです)
 橋本さんの真面目な話し?で和やかになったところで5人のアカペラ開演です。現在のジャズトロンボーンバンドは、今流のコンテンポラリー・ジャンルが多く、各奏者がソロ演奏を延々フリーに演りあったりしますが、“Hashiyan Project Band”はソロをなるべく短くして、橋本さんの譜面を中心に演奏します。この合奏がとてもいいんです。トロンボーン独特のハーモニーが心地よく、ジャズコーラスを聴くような親しみを感じます。
 1st Stage
「This Could Be The Start of Something Big」
「Over The Rainbow」
「A Nightingale Sang in Berkley Square」と続き、
各ソロも元気に良い音を出しています。ここでゲストに「カフォン」のヨースケさんが加わります。(カフォンは箱を足元に置いて叩く楽器で、ヨースケさんはお米を入れています。タップダンサーにもカフォンに合わせて踊る方がいますね)
「Night And Day」
「Chiken」ではカフォンの独特な音が入り、俄然活発に楽しく盛り上がります。
「Gershwin Medley」良く知られた美しいメロディが流れ、しっとりしたところで休憩に入りました。
 すると、この休憩時間に橋本さんの生徒さんがステージ前に並びました。夏合宿した生徒さん達だそうです。男女6名ずつの十代の若い方から年配の方までの12人(Trombon 8名、Tuba 4名)が「Fly Me to The Moon」を演奏しました。これが素晴らしいのです。結構長い演奏で、ソロは女性がとりましたが、ジャズの崩しも上手でびっくりしました。
 合宿はタップの世界でもやっているようですが、どんな感じでしょうか。
 2nd Stage
「Bernie's Tune」
「Que Bonita」は好きな曲ですが、初演のせいかちょっと固くなっています。
「Pavane Pour Infante Defunte」
「Do Do Boogie」狭い舞台で演奏しながら4人のトロンボーン奏者が移動しながら演奏するのですが、リズムも良くて最高に楽しかったです。
「Caravan」
「Beatles Medley」はとても良い編曲で、お客さんも乗り乗りです。素晴らしい演奏で拍手喝采でした。
 アンコールもロンドン・オリンピックイヤーということで「Hey Jude」で楽しい演奏会を締め括りました。
 まだ西日厳しい中、賑わうコリアンタウンを横目に駅に向かいました。

2012夏 小島 文雄




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