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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.314 タップでない話題@ 空席だらけの宝塚歌劇 4/29
 宝塚の公演は兵庫の大劇場と日比谷の東宝劇場以外に地方公演がありますが、このたび市川公演に行ってきました。前から市川はチケットの入手が困難と言われていましたが、今回の<花組公演>のチケットを買ったのは、私が観るたった4日前で、2階席の1番前がとれました。開演10分前、市川文化会館大ホールに着いた時、1,000人は入るであろう1階席はほぼ満席で、「相変わらずすごい人気だな」と思いつつ、階段を駆け上がって2階扉を開けたのですが、愕然としました。観客がパラパラっとしかいないのです。ポツンポツンという表現がぴったりなくらい。10年くらい前に来た時はもちろん2階も満席で熱気にあふれていたのに・・・2階約720席には30人もいません。もう、こうなると劇に集中するどころではありません。「なぜ?」
 まず、この地方公演での最大のミステークは、演出の変更にあります。本劇場と違ってエプロンステージが無いため、まあ実に頻繁にスターたちが客席通路で芝居をしたり、ステージから降りてきます。ところが2階席からは、それが見えないのです。とりあえず「体を乗り出して」見ることができる席だけが売れていることがわかりました。この「体を乗り出して」という行為はマナー違反であって、後ろのお客様に迷惑がかかります。ただ、この日は後ろに誰もいないので、それが出来たわけですね。ファン・サービスで始めたこの演出が実は、2階席の空席を生む結果につながったようです。宝塚のようにリピーターの多い舞台は、ファンや観客の間で「2階席なんてバカらしい」と知れ渡っているのでしょうね。私だってもう2階席は買いません。

天野 俊哉




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