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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.31 Osshieのトロワ・コント 1
「トロワ・コント」は、直訳すれば三つの小話、あるいは三つの物語ということになります。
もともとはフランスの作家ギュスタヴ・フロベール(日本では「ボヴァリー夫人」で知られている)の作品からタイトルを借りました。コラムでは、僕の好きな三つのミュージカル「CATS」「コーラスライン」「ウエストサイド・ストーリー」について書いていこうと思います。どれひとつを取っても、あまりにも有名な作品ばかり・・・知らない人はいないと思いますが、時間がたってしばらくぶりに見てみるのも乙なもの。そんなきっかけになれば嬉しいです(*^_^*)

今回はひとつ目の作品「CATS」に注目してみましょう☆
「本当の幸せと明日の希望」がテーマの「CATS」は、T・S・エリオット原作『キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法』をもとに、作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーと演出家のトレバー・ナンによって生まれました。1981年ロンドンウエストエンドのニューロンドン劇場で初演され、以降1982年にはニューヨーク、1983年には東京などで上演され、いずれも20年以上のロングランを達成しています。僕もニューヨークのウインターガーデン劇場で観ましたし、劇団四季のキャッツにいたっては10回以上観ています。現在では、オリジナル・ロンドン・キャスト版がビデオ化されているので、家にいながら観劇出来るようになりました。
もし「CATS」というミュージカルが、ロンドンじゃなく日本で創られたとしたら・・・?
タイトルは「猫たち」、登場人物の名前は「みけ・たま・しろ」そんな猫たちが歌って踊るなんて考えただけで笑っちゃうのですが、僕は大学時代「11匹のねこ」という和製ミュージカルを実際に観ています。
本場の「CATS」では、登場人物は「ミストフェリーズ・マンカストラップ・グリドルボーン」と個性的な猫ばかり・・・中でもおすすめは「ジェニエニドッツ」というおばさん猫です。横着しすぎて動けなくなったおばさん猫が、真夜中の地下室でなんと★ごきぶりたちとタップダンスを踊ります。もう「ありえねえ〜!!(>_<)」という感じです。

1996年、当時劇団四季に所属していた友人のK君が「マンゴジェリー」という泥棒猫役で出演していたので、品川キャッツシアターに観に行ったときのこと。驚かしてやろうと何も連絡せずに行ったら、案の定、物語の後半で客席に下りて来ました。僕の席の近くに来たので「K君!」と声をかけるとびっくり顔のK君は「おう」と言って、猫であることを忘れ、素に戻ってしまいました。僕は「がはははは・・・」と大笑い\(^o^)/
その日の晩☆「そういう人間味あふれる悪戯心は忘れちゃいかんよ」と、夢の中では中学生の僕に金八先生は言いました。すると、その後方から現われた美輪明宏さんが黄金の髪をなびかせながら「よそ見しちゃだめよ!!」と叫びました。足元を見ると痛々しい猫のしっぽが・・・
「あ〜あ、猫ふんじゃった」

押田 勝年



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