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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.297 生誕100年 歌って踊れる俳優ジョン・ペイン
 「ミュージカル映画は、ミュージカル・スターのもの」であった時代に、ドラマもミュージカルも同じように器用にこなしてしまったのが、1912年5月28日生まれのジョン・ペインです。20世紀FOX映画の専属俳優として、アリス・フェイ、ベティ・グレイブル、ソニア・ヘニー、ジューン・ヘイバーらミュージカル女優の相手役をつとめました。
 1941年の「The Great American Broadcast」でのボクシング実況中継シーンでは、ラジオのアナウンサー出身の実力をみせておりました。
 俳優でありながら、1940年代の大ヒット曲“You'll Never Know”“I Can't Begin to Tell You”をソロで堂々と歌ってしまうというすごい人なのに、その部分が全く評価されなかったのは気の毒です。また、ダンスもさらりとこなすのですが、ベティ・グレイブル級のうまいダンサーとデュエットするほどの実力がないことから、ダンス・ナンバーになるとシーザー・ロメロのような踊れる人が急に出てきてしまうので、すっかり割をくっていました。戦後、そんな甘い二枚目の役柄から脱皮したかったのか、「剃刀の刃」のような社会劇(もちろん助演格での出演)や、西部劇など男くさい映画への出演に転向してしまいます。
 代表作は、先のソニア・ヘニーと共演した「銀嶺セレナーデ」(1941)。ハーメス・パンが振付をした“The Kiss Polka”をS.ヘニーと踊るJ.ペインが魅力的でした。

天野 俊哉




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