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Vol.296 生誕100年 スケート・ミュージカルの女王、ソニア・ヘニー
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1912年4月8日ノルウェイに生まれたソニア・ヘニーは、1928年、1932年、1936年の3回のオリンピックでフィギュア・スケートの金メダリストになった人です。
1936年ハリウッドに招かれて、FOX映画「銀盤の女王」でスクリ−ン・デビュー。小柄で愛くるしい容姿のS.ヘニーですが、歌も踊りも演技もうまくないという珍しい存在。ところが彼女が主演するスケート・ミュージカルはすべてが大ヒットしてしまい、「アメリカでもっとも観客を呼べる映画スター」のひとりに。10本以上ある彼女のスケート・ミュージカルは、今日そのほとんどがソフト化されています。
私の不満は2つ。その1、当然のことながら、相手役の男優のほとんどがヘニーのようにスケートを滑れないので、リンク上でのデュエットがない。よってミュージカル・ナンバーが盛り上がらなかった。その2、出演した全ての作品が白黒映画。テクニカラーでの美しいスケートシーンを観られなかった。
さて、ベスト作品をひとつ選ぶとしたら、文句なしに1941年の「銀嶺セレナーデ」です。S.ヘニーとハンサムなジョン・ペインが主演、当時大人気のグレン・ミラーと彼の楽団、そしてニコラス・ブラザーズが共演しました。無駄なシーンが全くない傑作ミュージカルです。
S.ヘニーに続けとばかりに、ヨーロッパからスケートの名花たち、チェコ・スロバキアからヴェラ・ラルストン、イギリスからベリタが次々ハリウッドデビューしましたが、S.ヘニーの魅力には遠く及ばず、今ではすっかり忘れ去られてしまいました。
天野 俊哉
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