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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.270 AFIのこと 2
「マイケル・ジャクソンをしたがえて〜エリザベス・テイラーの巻」(AFI授賞式1993)
 今年3月に亡くなった、ハリウッド映画界最高の美女エリザベス・テイラー(以下リズ)。女性の受賞者は、リリアン・ギッシュ、ベティ・デイビス、バーバラ・スタンウィックに次ぐ4人目。色々事情はあるのでしょうが、キャサリン・ヘプバーン、イングリット・バーグマン、オードリー・ヘプバーンに賞をあげそこなっているのは残念です。1993年当時、61歳のリズはさすがにまだ若くて、早すぎる受賞だったような気もします。
 さて、オープニングに上映されるのは何と、7〜8回もの結婚・離婚を繰り返した時のリズを追ったニュース・フィルム集です。BGMの“Fever”にのって映し出されるリズは、まさに女王の貫録。出て来る元夫たちはどれも、とてもみじめに見えます。
 先のジェームズ・キャグニーに授賞式と違って、リズの共演者友人の多くが故人なので、ハリウッドらしい華やかなスターの不在がさみしい。それでも、司会のキャロル・バーネット、ゲストの旧友たちであるロディ・マクドウォール、アンジェラ・ランズベリー、デニス・ホッパー・マイケル・ケインらのトークがとても温かく、ほっとします。
 出演映画の名場面集も、その美しさには圧倒されるものの、彼女の代表作はテネシー・ウイリアムズ原作の重い作品が多いので、どうもショーアップしません。個人的には、リズ本人が大好きだったミュージカルのシーンや、動物との共演シーンを加えるべきだったと思います。
 逆に良かったのは、リズのスピーチの最後で、すでに亡くなっていたリズのとても大切だった4人の男性、モンゴメリ・クリフト、ジェームズ・ディーン、リチャード・バートン、そしてロック・ハドソンの名前が出ると、これに合わせて彼らの映像が流れた場面。もう、感動!の一言です。恐らく、リズ自身の希望で実現したショットに違いありません(たまたま同じ日に観たY's公演「PRECIOUS」のDVDにも同じようなシーンが出てきたので、びっくりしました。私たちはまだ健在ですが)。
 授賞式の最初から最後までリズの横にぴったり寄り添っていたのが、マイケル・ジャクソンでした。スピーチもなければ歌いもしないのですが、お二人の絆の強さが、強く感じられました。今では、貴重な2ショットになってしまいました。
写真
1 若すぎる授賞式でのリズ
2 結婚の記録です
3 花嫁デビュー(1950)
4 暗い作品のひとつ
5 輝いています
6 リズの親友のひとりモンティ・クリフトと
7 寄り添うだけのマイケル
8 手をたたくだけのマイケル
9 全盛期のリズ(1954)

天野 俊哉






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