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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.253 「東京リズム劇場」のおもいで3 2007年版(東京2/3.4、浜松2/17)
 この年からHIROタップダンスシティの杉浦ヒロ先生が仲間入りして、浜松公演がスタート。そしてレギュラーとなる加藤忠君も、この年からの参加となりました。

「オープニング〜We are in Love/Soft Shoe」
 森田洋輔君の第一声で音楽がスタートする、ダイナミックなオープニング。ハリー・コニックJr.の曲の中で私が一番好きなものです。振付の真ん中あたりで「ここはフォーリーブスのように」と松本先生。フォーリーブスを知らない若いキャストが固まる一場面も。そのまま「Soft Shoes」のナンバーにつながり、冨田先生&松本先生、みすみ先生&私、橋本先生&押田、そして穴田先生&淺野という、珍しい顔合わせによる大人っぽいデュエットになりました。
「タップ名作劇場〜サウンド・オブ・ミュージック」
 ものすごい大作でした。今回のストーリ・テラーは日下部美雪さん。冨田先生のマリア、みすみ先生の長女リーズル、恋人のロルフは押田先生、そして穴田先生たちがトラップ・ファミリーの子どもたちで、淺野が四女マルタを演じました。私はまさかのトラップ大佐で、台本をいただいた日はそのセリフの量にめまいがしました(と言っても冨田先生の10分の1程度ですが)。
 この作品の面白さは「意外性」で、トラップ大佐とマリアの出会いの曲がなぜか「ウエスト・サイド物語」の“Maria”であったり、子どもたちがマリアを囲んで踊るのが“Cool”であったり、見事としか言いようのないセレクトでした。稽古時間をたっぷり取ったこともあり、皆さんと良いコミュニケーションが取れました。 これで完成かな?と思った頃、大変込み入った構成の追っかけシーンとダンスナンバー(穴田先生振付のとんでもなく早い“すてきなあなた”が加わり、さらにボリュームアップ。ラストシーンは、なぜかロープウエイに乗って国境を超えるトラップファミリー!?とにかく楽しかったです。
「I Could Have Danced All Night/I Won’t Dance」
 歌の上手な栗原由佳さんと日下部美雪さんをフューチャーしたショー・ナンバー。私は松本先生と、栗原さんの“I Could〜”で、淺野、橋爪たちと踊りました。実を言うと途中まで私の相方は穴田先生だったのですが、キャスティングの関係で松本先生に変わりました。そう言えば、女性の衣裳も白のドレスから本番直前で黄色のドレスに。続いて日下部さんの“I Won't〜”で、押田は畑中さんとペアを組みました。
「タップ人生ラリー」
 さまざまな職業の人たちがマラソンのスタートのように横一列にならび、ランニングステップを踏みながらタップを何年続けることができるかを競うシーンです。押田はオタク少年、橋爪は主婦、淺野は女子高生、そして私は普通のサラリーマン役でした。
 競馬番組のように、司会者とコメンテーターによる実況中継の声に合わせて、私たちが動くこの場面は、お客さんから見て本当に面白いのかな?と思いながら淡々と稽古をしていたのですが、劇場ではもうバカ受けでした。ただ、本番中も横で何が行われているのか見ることができないので、お客さんの笑い声を聞きながら、相変わらず淡々とした気持ちで演技をしていました。
 稽古段階では、森田君の司会、松本先生のコメンテーターだったのですが、確か本番直前に役を入れ替えることになり、さすがに驚きました。何ページにも亘るセリフが全部入れ替わったわけですね。結果的には、松本先生の司会に対する森田君のコメンテーターのやり取りの方が、スムーズに進んでいるような気がしました。
「フィナーレ〜Fiancees en Folie」
 Toe Tapというかくし芸を持った金子純子さんのソロから始まるバレエ・タップ。足はタップで手はバレエという、とんでもない振りに苦労しました。バレエ振りはどうあがいても経験者には勝てず、鏡に映る自分の動きに愕然としました。よっぽどひどかったと見えて、立ち位置は最後列でしたが、逆にホッとしました。
 その他Y's作品として、押田振付による“Beatiful Love”を押田、淺野、橋爪のトリオで踊りました。
 私の中では、この2007年版と、続く2008年版、2009年版が「TRT」らしい、バランスのとれた公演だと思っています。
※ケイサイの写真はすべて制作・演出サイドの許可をいただいております。

どんどん、つづく
天野 俊哉






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