|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.250 「コットンクラブ」DVD再発売!!
|
|
廃盤のため入手困難だった「コットンクラブ」のDVDが、7月29日に再発売されます。手ごろな値段(税込2,310円)なのでタップ・ファンの方にはチャンスです。
1984年の大作のひとつでもあるこの作品で注目すべきは、グレゴリー・ハインズのビリング(名前の序列)です。それまでもシドニー・ポワティエなど主演格の人はいましたが、タップダンサーで、黒人で、しかも新人で、リチャード・ギアに続く二番目は、やはりすごいです。白人社会のハリウッド映画界ではセンセーショナルなことです(三番目以降、ダイアン・レイン、ロマネット・マッキー、ボブ・ホプキンス、ニコラス・ケイジと続く)。
フランシス・フォード・コッポラ監督は、主要スタッフ、キャストを集めたミーティングの席で、グレゴリーから彼と兄モーリスの実生活でのエピソードを聞き、シナリオに加えることにしました。またグレゴリー自身、ラストでアカペラでタップを踏むアイデアをコッポラ監督に提案し、これも効果的に使われました。ただ、このような監督や出演者の思いつきは想像以上にお金がかかるものなので、製作者ロバート・エヴァンスの評伝によると、どんどん膨らんでいく製作費を集めるゴタゴタが、まるで一本の映画のようだったそうです。
「コットンクラブ」「グレゴリー」とくると、当然タップに目が行ってしまいますが、じっくり観るとタップ以外のダンス・ナンバーも、時代色を良く出していて魅力的です。逆に、当時若かったリチャード・ギアとダイアン・レインのメイク、着こなし、演技などが、周りのベテラン勢と比べて青く、物足りなさを感じます。
さて、皆さんは、どうご覧になりますか。
天野 俊哉
|
|
| |
|
|
| | |
|
|
|