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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.246 東京リズム劇場のおもいで2 2005年版
 この年から橋本祥先生とダンサーズの皆さん(Sachi's TDT)、歌のうまい森田洋介(現 洋輔)君、そして、新しいアンサンブル・メンバーが加わりました。

「オープニング〜Together/This Joint is Jumpin'」
 総勢25名が歌って踊る豪華なオープニング。「ジプシー」の“Together”を全員で歌った後、森田君をヒューチャーしたファッツ・ウォラーのスイングナンバーへ。タップの踏み出しが凄く気持ち良い振りでした。ラストにステップを踏みながら、博品館のステージをぐるぐる回るパワフルなステージングが懐かしいです。
「タップ名作劇場〜アルプスを捨てたハイジ」
 アニメの「ハイジ」で育った世代にはたまらない、ブランコが大きく前後するオープニング演出。話を進めるストーリー・テラーには、森仁美さんと荒引葉子さんの凸凹コンビ(いつもスタジオ近くの公園で二人で稽古していましたっけ)。冨田先生のハイジ、みすみ先生のクララ、押田先生のペーターがメインキャスト。なぜか「スナックうすい」が挿入され、うすいママと村越隆君がハイジの悩み相談をするシーンも。
 私はクララの恋人役で、ハイジに面と向かって「田舎者」などと言ってしまう、イヤ味なタップダンス教師の役でした。松本先生から「もっと、いやらしく」みたいな注文を出されたのですが、これは苦労しました。またハイジとペーターのやりとりにもキワどい部分があって、まじめなお客様の多いこの舞台で、エロネタは大丈夫かなと思いました。ペーターの連れていたヤギのユキちゃんが、出演者の間で話題になりました。
「スナックうすい」
 当時の「TRT」では、この「スナックうすい」のエピソードは3回くらい登場していました。「ズボンのジッパーを上げ忘れてステージに出てしまった」うすいママのために、皆で歌って踊って力づけるナンバーです。原曲はディズニーの“Zip-a-Dee-Doo-Dah”で、「ジッパー上げて〜」なんて、ゆかいな詞がつきました。
「アニー同窓会」
 新しくアニー役に決まったNANAさんと簗瀬あずささんを、昔のアニーたちがイジめるコメディー。この「意地悪アニー」に高橋しん子さん、穴田先生と共に、淺野がキャスティングされたのにはびっくりしました。淺野は皆さんご存じのように静かな人ですから、本当に演じ切れるのだろうか?最初の頃はどうにもテンションが上がらず、松本先生も困った様子でしたが、ある稽古の日からガラッと演技を変えてきて、その場にいる人たちを驚かせました。その時の松本先生の嬉しそうな顔を忘れられません。
 さて、男性も女性もキャスト全員が金髪のアニーカツラに赤のワンピースを着て、「コーラスライン」の“ONE”、そして「四十二番街」の“42nd Street”をタップで踊りました。知人から「天野先生と穴田先生の二人だけは、アニーに見えなかった!!」と言われましたが、スカートが似会ったらその方が大変だよと思いました。最後に全員で“Tomorrow”の替え歌を楽しく歌いました。
 それにしても、実際の「アニー」に出演したNANAさんと振付スタッフだった私、押田、橋爪にパロディをやらせてしまうあたり、ブラックなすごい企画ですね。
「フィナーレ〜LATIN」
 指導されている時の松本先生のシャープな動きが、今でも目に浮かぶほど見事な振付でした。例によって私は振付の初日からつまずき、夏の間中ずっと稽古をしていました。テーマの振りは今でも踊れます。

 その他Y'sとして、押田振付による“I Want to be Happy”、天野&淺野は“Bianca”を踊りました。
 2005年版での私たちは、前回ほどの出番はなかったものの、女性は衣裳作りに、男性はめまぐるしい舞台転換のお手伝い(ステージ上でプラレールを敷いて電車を走らせるetc)とやることが多く、充実感がありました。
 打ち上げの時、橋本先生のお弟子さんの何名かがこの舞台を最後に引退されることを知りました。この公演での「束縛からの脱出」をはじめ、National Tap Dayでの「UNZA UNZA WORLD」「DREAM LEAGUE」など、すばらしいアンサンブルがもう観られなくなってしまうのかと思うと寂しくなりました。
※ケイサイの写真はすべて制作・演出サイドの許可をいただいております。

まだまだ、つづく
天野 俊哉






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